クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

桜ふる小説・15(ヒキタクニオ『凶気の桜』感想)

2022-04-14 | 本と雑誌

 日本という国において、桜はしばしば

死や国家と リンクする花です

その「発展型」として、

平成の アンダーグラウンドを切り取った

『凶気の桜』(きょうきのさくら)

という

社会派小説が あったので、読んでみました

(書いたのは、現代アーティストのヒキタクニオさん。
全く存じあげませんでしたが、マルチメディアクリエイターとして名のある方だそうです

 さて、その小説の内容・・

こわいので ちょっとしか書きませんが、

東京の繁華街で 

恐喝強盗レイプなど、

悪逆無道のかぎりを尽くす若者三人組「ネオ・トージョー」が、

本物の極道と関係したことで、

三人とも 命をけずられるはめに、やがて陥る。

 

・・・(ってな話)


 (映画化もされています)

桜の花の描写は、

ちょっとしか出て来なくて

シンボリック(右翼とかの)に、タイトルされているだけ

 

そして、「ネオ・トージョー」は

ナショナリズムのなんたるか?

は、わかっていない、半グレです。

 クリンたち、ぼう(暴)力シーンや

犯罪シーンのオンパレードだったから、

読むのが とてもつらかった・・

ただ、、

作者がくわしく取材してきた、ブラックマーケットのこととかが

書いてあって、

「ヤ〇を仕込んだ絵画を、国際モダンアートビエンナーレみたいな公募展に出品するというていで、日本に持ち込む

とか・・


いくつか、(へえ・・)と 思うところがありました。

 

 ちょっと・変わりだねの「桜小説」を 読んでみて・・

 

まことに、桜という花は

人をよろこばせたり、

まどわせたり、

狂わせたり、

たぎらせたり、

死なせたり、

生き返らせたり、

考えさせたり・・

 

すごい花だよなあって、あらためて、実かん(感)いたしました

 

 

【おすすめ度:

 

 

(🐻以上をもちまして、「桜ふる小説特集」は 終わります けっこう・おもしろかったな自分では

ここまで、お読みくださいまして、ありがとうございました

 
 
コメント (16)
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