無知の涙

おじさんの独り言

天元突破グレンラガン9

2008年06月06日 | グレンラガン

降りしきる雨は止まない 。

 

 

 

 

 

 

 

キタンの言う通りだ。

 

 

 

 

 

 

オレがアニキを殺したんだ。

 

 

 

 

 

だからオレは強くなる。

 

 

 

 

 

 

強くならなくちゃいけないんだ。

 

 

 

 

 

アニキの分までオレが戦う。

 

 

 

「ロシウの神様は何でアニキを助けなかったんだ?

 

 

     あぁ、そうか。

            ロシウが祈ってる神はガンメンだったなぁ。

 

   だったら死ぬわ!

              アニキを殺した相手が神様なんだもんな!」

 

 

 

 

オレがアニキを殺したんだ。

 

 

 

 

 

オレがアニキを殺したんだ。

 

 

 

 

 

 

だからオレは強くなる。

 

 

強くならなくちゃいけないんだ。

 

 

 

アニキの分までオレが戦う。

 

 

 

 

 

 

降りしきる雨は止まない


天元突破グレンラガン8

2008年06月05日 | グレンラガン

チミルフの強襲を受けるカミナ。


「ガァアァァ―ッ」

カミナの断末魔の叫び戦場に轟く。

 
消えるカミナの反応。

  
カミナの死が大グレン団に衝撃を与える。


「アニキィィィィィィッ!!」
絶叫するシモン。

 
カミナを失ったショックにより、シモンの精神状態は乱れる。
それ即ち、螺旋ゲージの乱れにつながる。

制御不能。
ダイガンザンは激しい光を放ち、暴走状態に陥る

「一体どうなっちまったんだよ?」
無差別に攻撃し始めるダイガンザン見て、戸惑う大グレン団。

「ダイガンザンが暴走してるの!」慌てるリーロン。

「このままでは火山の火口に…」

暴走し、進むダイガンザンの行く手には火山の火口があった。

「しっかりシモン!聞こえないのっ?」
リーロンは必死にシモンへ呼び掛ける。


通信は届いていた。だがシモンの耳には届かない。

「ダメだ…オレにはもう…何も…何も出来ない…」

 

「シモン!歯ァ食いしばれぇっ!!」


その時、一人の男の声が聞こえてくる。


何かの腕が飛んできて、ラガンに直撃する。

それはグレンの破損した腕だった。



生きていた――カミナは生きていた。


流血に顔を染めたカミナがシモンに言う。
「シモンっ!オマエ自分を誰だと思ってやがる!」


「えっ…」


「オマエのドリルは…天と地と、明日を貫くドリルじゃねぇか!」


「こんなトコで何モタモタしてやがる!オレたちは勝ったんだ!
                 そのデカブツはオマエのモンなんだ!
                           何も不安なコタぁねぇ!」

いつもカミナが背中を押してくれる。
これからも…ずっと。


闇は晴れた。


シモンは一気にダイガンザンのシステムを奪う。


「みんな!もう大丈夫だ!このダイガンザンはオレたちのモノだっ」
シモンのその言葉に沸く大グレン団。

 

歓喜に沸く大グレン団にチミルフが最後の攻撃を仕掛ける。


「キサマらに渡すくらいなら、ワシがブチ壊してくれる!」


「シモーン、来い…一気に蹴散らすぞ。
           合体だよ。最後のシメはグレンラガンでキメてやる!」

 

合体するグレンとラガン。
ラガンがグレンのシステムを支配する事により、
ボロボロだったラガンも一時的に復活する。

「無茶で無謀と笑われようと、意地が支えの喧嘩道ィ!」


「壁があったら殴って壊す!道がなければこの手で造る!」


「心のマグマが炎と燃える!」「超絶合体!グレンラガン!」


「オレを!」


「オレたちを!」


「誰だと思っていやがるッ!!」

「怯むなァ!やれ!やれい!」
チミルフが部下に 一斉に襲い掛かるガンメン。


「ザコはすっこんでろォオ!」

 
カミナの気合いと共にグレンラガンの
全身からドリルが突き出し、一掃してしまう。


チミルフが渾身の一撃を放つ。

だがグレンラガンは放たれた光線を
片手で受け止め、握りつぶしてしまう。


「いいか、シモン。オマエを信じろ…

   オレが信じるオマエでもない。
  
         オマエが信じるオレでもない。

             オマエが信じるオマエを信じろ!!」

戦いの最中に突然カミナはシモンに言う。


不思議に思うシモン。

  
「必ィ殺っ!! ギガァッ!ドリルッ!!」

 

「ブレイクゥゥーッ!!!」

見事チミルフを殲滅するカミナ。

そして-----


「あばよ、ダチ公…」

 

その日オレ達は-----------

かけがえのないものを失った


天元突破グレンラガン7

2008年06月04日 | グレンラガン

一斉攻撃に出る大グレン団。

迎え打つチミルフ軍。

全面対決である。

わずかに大グレン団が優勢に立つ。
カミナとタイマンを張るビィラル。


その戦いの最中にヴィラルはグレンの頭部が無い事に気付く。
「キサマ!頭はどうしたァァ!」


「今だァ!シモーーン!」叫ぶカミナ。

カミナの掛け声と共に、崖から飛び出るシモン。

 
一直線にダイガンザンの頭部を目指す。

 
「ラガァァン! インパクトォォ!」


ラガンのドリルが見事にダイガンザンの頭部に突き刺さる。

後はシモンが意識を集中して、そのコントロールを奪うだけであった。


「頂くぜぇ、あのデカブツ!」
勝ち誇るカミナ。

作戦は成功------ したかに見えたが、
シモンがダイガンザンを支配しきれない。

「どぉしたっ!シモン!何やってる!」
手間取るシモンに豪を煮やすカミナ。

「分かってる!分かってるんだけどっ!」 焦りまくるシモン。

その様子をリーロンとロシウがモニター越しに見ている。
「合体が上手くいってないみたいねぇ…
         相手の制御システムに同調しきれてないわ」



「何か気掛かりがあるのでしょうか?」心配するロシウ。

「シモンさんの精神状態と関係するんでしょ?
                     ラガンのパワーは」

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-------------------それよりも数時間前--------------

決戦前夜の事である。


シモンは眠れずにいた。


そこに突然ヨーコが現れる。

 
出会ってからどれくらいの時間が流れたのか。

シモンのヨーコに対する想い。

「ヨーコ、オレさ・・・」

その想いを口に出そうとするシモン。


だが、その言葉は突然噴火した火山によって、
遮られてしまう。

その場を去るヨーコ。

ヨーコが去った後も眠れずにいたシモンは、
見てはいけないものを見てしまう。



抱き合うカミナとヨーコ。


重なり合う唇。


シモンはその場を走り去り、
ラガンに乗り込む。

「関係ない…関係ない…関係ない・・・
                  関係ない…関係ない…

             俺には関係ないじゃないかっ!  」

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シモンの精神状態は千々に乱れていた。


 「なんで…なんでこんなコトで集中できないんだっ!!クソォォッ!」

こうも時間が掛かってしまえば、もはや奇襲に意味はない。

ヴィラルは戦力の全てをラガンに向ける。



「オマエらガンメンを食い止めろ!シモンはオレがなんとかする!

カミナはそう仲間たちに言うと、
猛ダッシュでシモンの元に向かう。


グレンの跳躍では、ダイガンザンの頭部までは届かない。
グレンを乗り捨ててカミナは飛ぶ。

「ココを開けろォ!シモーーン!!」

「歯ァ食いしばれぇっ!!」


カミナの---漢の鉄拳がシモンの頬にメリ込む。

転がり倒れるシモンに、カミナは晴れやかな顔で言う。 「目ぇ覚めたか?」


「オマエが迷ったら、オレが必ず殴りに来る。
   だから安心しろ。オマエの傍にはオレがいる」



「オマエを信じろ!オレを信じるオマエを信じろ! 」


「分かった!」シモンの瞳に輝きが戻る。


みるみるダイガンザンのシステムをラガンが支配してゆく。

さきほど乗り捨てたグレンの操縦席に戻るカミナ。

「へっ!やりゃぁデキるじゃねぇか」

その時―――                

 


一筋の光がグレンを貫く。

 


「ウアぁあァあァァ!!」

 
チミルフである。
「ワシのダイガンザン、そう簡単に渡しはせんぞォォッ!」

猛撃するチミルフがカミナにトドメを刺す。

  

 つづく


天元突破グレンラガン6

2008年06月02日 | グレンラガン

グレンラガンが赤ん坊に写るほど巨大なガンメン。
移動要塞型ガンメン、ダイガンザン

その圧倒的な巨大さにヨーコは撤退するようカミナに言うが、
耳を貸さずに真正面から立ち向かうカミナ。



だが今回ばかりはカミナの威勢でも

 

 

成す術なしであった。

ダイガンザンの手に捕らえられるグレンラガン。

絶対絶命のピンチに、カミナの表情がこわばる。

その時、見た事のないガンメンの助力で、
ピンチを切り抜けるグレンラガン。

そのガンメンを操縦していたのは


リットナー村で別れたダヤッカであった。

そして黒の兄弟のキタン。

 

他の仲間たちも自分のガンメンを手に入れ、
ここへ向かっていると言う。

彼らは敵のガンメンを奪い、
命を賭けて戦うカミナの姿に影響されたのであった。

しかし、援軍が来てくれたからと言って、
ダイガンザンの強さが変化したわけではない。

依然として劣勢に立たされるカミナに、
ヨーコが再び退却するように呼び掛ける。

「カミナが死んじゃったら、
  誰が私たちを引っ張ってってくれるのよ!」

カミナはそれでも退こうとはしない。
「うっせぇ!逃げちゃ何も掴めねーっつってんだろォ!」

聞く耳を持たないカミナにシモンも退却を提案する。



「なにィ!怖じけついたってのか!?」
シモンに怒鳴るカミナ。

「ついたよ!怖じけついた!」

「テメェッ!」

「アニキを戻す為なら、怖じけつきでも何でもするよ!
            だって…待ってる皆がいるんだよ!!」

そのシモンの言葉に頭を冷やすカミナ。

だが相手の主砲が生きている以上は、

背を向けて逃走したところで狙い撃ちにされるだけであった。

その窮地をシモンの咄嗟の判断で切り抜ける。

 

 

それは岩盤を知り尽くした穴掘りシモンならではの方法であった。

見事にダイガンザンの足止めに成功する。

 

 

窮地を脱するカミナとシモン、
そしてグレン団一向。

新たな仲間を加え、戦力も強化される。

カミナは命名する---大グレン団と。

「オレ達であのデケぇガンメンもかっぱらっちまおうぜ!

カミナは大グレン団全員に提案する。


「そうすりや明日からアレがオレ達の根城だ!」

だがダイガンザンには四天王が一人、
チミルフが乗っているのである。
どうやって奪うと言うのだ。

その質問をしたのはシモンであった。

「でも、どうやって?」

カミナは不敵に微笑み、シモンに言う。


「それは、オマエがやるんだよ!」

 

今ではすっかりグレン団のメカニックである、
リーロンがシモンに説明する。


「グレンラガンの合体は、
 ラガンがグレンのシステムを支配することで成り立っている。
                                                それがグレンラガンの力なの」

何の為かは分からないが、
ラガンには初めから合体したメカを支配し
なおかつその構造をも作り変えてしまう能力がある。

グレンとの偶然の合体も、ラガンがその能力発揮した結果なのであった。

 

つまり、ラガンがグレンで行った事を、
-----ラガンであのダイガンザンと合体してしまえば、
ダイガンザンのシステムをシモンが掌握できるという理屈であった。



こうして作戦は決まった。

朝になり、大グレン団一向は出発する。

そして一人の男は己の運命を知ることになる。

つづく


天元突破グレンラガン⑤

2008年05月28日 | グレンラガン

カミナが敵から奪ったガンメンを
持ち前の知識と器用さで解析するリーロン

そこに敵の帰到ポイントのデータを発見する。
それが示す場所こそが、敵の本拠地だと結論するカミナ。

今のままでは人間掃討軍の襲撃を受け続けるだけである。

全てを終わらせ、
誰もが安心して暮らせる地上を手に入れる為に、


カミナたちは敵の本拠地を目指す。


旅の途中でもガンメンの襲撃は止む事はなく、
戦いを重ねてゆく。


着実に力をつけながら。

また、行く先々で出会う人々。

カミナとシモンのピンチを救う長兄キタン

とその3姉妹。



通称、黒の兄妹(きょうだい)。

 

古いガンメンを神と崇める村、アダイ。
そこには人々が生きてゆく為の過酷な掟があった。
50人分の食料しかない為、それより増えた場合は
掟という名の追放が待っていた。

村を追放される幼い子供、ギミーとダリー。
村と---掟と決別するロシウ。


ダリー   ロシウ       ギミー   

彼らを仲間に入れ、敵の本拠地を目指すグレン団一向。

 

その前に、
再びあの男が強襲する。

 

獣人ヴィラル。
ヴィラルが乗るガンメン、エンキも
エンキドゥへとバージョンアップされていた。

「決着を付けに来たぞ!」


だが、かつてはカミナとシモンを死の手前まで
追い込んだヴィラルであったが、

数々の戦闘を経て急速に成長した
グレンラガンの敵ではなくなっていた。

戦闘のさなかにヴィラルが言う。
「都を完全に敵に回すつもりか!」

 

都---それはこの地上にある唯一の文明であり、
唯一の都市。

その名も王都テッペリン。

その玉座に座る男

螺旋王ロージェノム。

ロージェノムこそが獣人を創り上げ、
人間を地下に押し込めている張本人であった。

ロージェノムは自ら創り上げた獣人の中でも、
特に優れた戦闘能力を誇る4匹を四天王とし、
直属の配下にしていた。


神速のシトマンドラ


不動のグアーム


流麗のアディーネ

そして------
最後の一人

怒涛のチミルフがカミナとシモンの前に現れる。

この戦いがカミナとシモンの運命を大きく左右することになるのを、
まだ誰も知らないのであった。

つづく