あまりにブン投げっぱなしだった続き。
入院4日目の金曜日。
入院生活の行動範囲を著しく狭めている天敵の点滴がようやく外され、病院食を出してもらえる事になった。
かなり質素。味付けもほとんどない。まっず、おえ。ガンダムで塩の備蓄がなくなる!って騒いでいた話があったが、塩は重要ね。
あまり食欲はないが、いろんな病室の食事を片づけている様子を見ている限りは、この病院には食べたいのに食べられない患者も多そうである。
食べられるだけありがたいのだ3食。
そう感謝しながら完食。
そのあと近くの喫茶店でサンドウィッチを間食。
今日もタバコがうまいyeah。
頭悪そうなラップオブザイヤーみたいのがあったら間違いなく上位入賞。景品に2Bの鉛筆くらい貰えたかもしれない。
昼近くになって店内が混み始めてきたので喫茶店を出て街をブラつく。しかしまぁ暑い。焚火の近くにいるような暑さ。外に出て数分でTシャツが汗で湿ってしまう。
そういえば着替えがないのだ、ということに思い当り、近くのSEIYUで下着やらTシャツやら短パンを買いこむ。
病室に戻ってもヒマだが、この暑さでは散歩どころではない。汗だくで歩き回って傷口が化膿したから入院が長引きます、なんて事になったら目も当てられんので、おとなしく病室に戻ろう。
この生活はアレに似てる。合宿免許。山梨の山深いところに2週間ほど滞在したが、あの最後の3日間くらいのヒマさに似てる。もうほとんどの講習は終わっていて、午後にある一時間だけの講習待ちとか、1日のほとんどが自由時間になってしまい、とにかくヒマ。なまじ午後に必須講習があるばかりに思い切って遠出もできないし。近くに何か時間潰せる娯楽があるわけでもないし。延々と部屋の中でゴロゴロしながら試験勉強をするか、本を読むか、そんな生活。
病室に戻ってシャワーの使用申請を出して、久しぶりにシャワーを浴びる。新しい服にも着替えて、準備完了。なんの?
一息ついてベッドでダラダラしていると、ラインにG会からメールが届く。なんと今日見舞いに来てくれるとの事である。小奇麗にしておいて良かった。
昔から変な性癖があり、お見舞いに行くの大好き人間。中高生の頃とか友達が入院すると毎日通うくらい見舞い好き。彼女か。なんだったんだアレ。きっと別の何かと勘違いしていたのだろう。
しかし見舞われる側というのは人生初体験で、正直どうしたら良いものか。どうしたら良いも何もない。ただ待つしかない。
そうして面会終了直前にG会メンバーがやって来た。けっこう遠いのに申し訳ないですね。
プラモデルの雑誌を数冊差し入れに頂いたのだが、このプラモデルの雑誌がその後の入院生活を大きく変化させることになるとは、このときの僕は想像もしなかったのである。