無知の涙

おじさんの独り言

PS4 ペルソナ5

2021年03月14日 | ゲーム

前回買ったゲームがいまいち合わず、以前から気になってたペルソナ5購入。

レビューの点数が高くて気になってたけど、PSPか何かでプレイしたペルソナが全く合わずに今までちょっと敬遠してました。

夜ごとダンジョン探索に行くような感じだったと思うけど、何が楽しいのかよく分からないまま止めてしまった。
 
本当にやりたいゲームないし、中古で2000円だし、まぁ良いか、というくらいの気持ちで始めてみたけど、なるほどこれはすごいな。
 
まだ最初のボスをクリアしたとこまでしか進めてないので、ストーリーもゲームシステムもザックリとしか掴めてませんが。
 
生きていく上で人は誰しもペルソナ(仮面)を持つ。他人に良く見せようとする自分、そう思わない自分。現実に向き合っている時の自分、向き合っていない時の自分。好意を寄せている人が目の前にいる時の自分、嫌いな人が目の前にいる時の自分。
 
現実の形に合わせて生まれるペルソナは千差万別である。全く同じ人間がいないのと同じように。それは複雑な思考と心を持ち合わせる人間にとっての防衛本能ともいえる。
 
稀にその範疇を超える輩もいる。自分の身を守る為ではなく、明らかに他人を支配する為だけに意識的に作り上げられた顔を持つ者。
 
表の顔は成功者。社会的地位、社会的信用もあり、人望もある。
そしてその裏の顔は他人を自分の欲望を満たすための道具としてしか見ていないような外道。精神的にも肉体的にも他人を貶め、搾取し、傷つけることしかしないような。
 
光が強いほど闇はその密度を高める。さながら深淵である。
 
そのような闇が象徴的に具象化され、可視化できたとしたら・・・こんな世界が広がるのかもしれない。
 
そいつの為の城があり、そいつはもちろんそこの王様。その城内でも思うままに他人を奴隷にし、虐げ、搾取し、骨の髄までしゃぶり尽くして殺す。それを咎めるものは誰もいない。その城はそいつが作り上げたそいつの為だけの世界だから。
 
どういう理屈かまだ分からないけど、主人公たちはこの具象化された世界にアクセスができ、干渉ができる。その城にはそいつをそこまで歪ませている要因が象徴化され、コアとして厳重に守られている。
 
そのコアを奪えれば、現実世界の主の精神に大きなダメージを与えることができる。廃人か、改心か。どちらにしても無事では済まない。
 
生きていく上で人は誰しもペルソナ(仮面)を持つ。世俗的なしがらみを全て振り切り、己の仮面をその手で剥ぎ取ったとき、その者は眼前に立つであろう。
 
 
ざっくりそんなような世界観? だと思います。
 
なかなか無茶な設定に思えるけど人物の描き方が上手くて、こいつを謝らせたいという気持ちになり、グイグイ世界に引き込まれていく。
 
ダンジョン攻略も一筋縄ではいかず、ターゲットのコアを盗むまでの日数が定められてしまう。2週間くらい。しかも1回では攻略できず、何回も入らないとならない。その理由として、
・ダンジョンが単純に長い
・回復ポイントがないので、回復手段がなくなれば自ずと撤収するしかない
・シャドウと呼ばれる敵は交渉次第で自分のペルソナにできる。このシャドウ集めにある程度時間が割かれる
・宝箱を開くのに鍵が必要で、この鍵は自分で作る必要がある。鍵は1度に2つしか作れない。4つくらい必要。
・鍵を作る作業をしてしまうとその日はダンジョンには行けない
・ダンジョン内にはいくつかセーブポイントがあり、そのポイントまではファストトラベル可なので、無理して進めなくても大丈夫な気になる。
 
という感じで実に巧みに時間をかけさせられる。鍵を作る以外にも武器を買ったり、仲間との交流といったステータスアップ要素があり、それを優先してしまうとやはりその日はダンジョンには行けず、時間だけが過ぎてしまう。
 
そうして2週間くらいあるし余裕じゃん、と思っていたのがアレヨあれよと日々が過ぎ去っていき、気づいたらあと残り3日とかになっててマジ泣きそうになった。
 
しかもクリアまでに最低でも2日必要という驚愕の事実が最後の最後に発覚。コアまで辿り着いたら強制的に一度撤収させられて、再度入り直さないとならないのだと。そういう大切な事は最初に言ってね!危うく詰むところですよ。
 
バトルも単純なターン制コマンドバトルではなく、相手の弱点を突くことによって有利に進められるし、敵と交渉するのが面白い。ただそれによってSP、所謂ドラクエで言うとこのMPを使わざるを得なくなり、MP不足で何度もダンジョン入り直すことになるのだが。
 
やり始めるとヤメ時が分からなくなるくらいに楽しい。今までプレイしてなくて逆に良かった。しばらく没頭できそうです。