雪道をノーマルタイヤの軽トラで駆け抜ける。
サラッサラな雪のおかげか、確かにスリップ的な危険はない。
問題は山登り。
目的地の山へ辿り着く。
僕らが木を倒す場所までは、ふもと歩くと30分は掛かってしまう。
出来るだけの距離を車で稼ぎたいところだが、なにせ山だから勾配がキツイ。
さらにその坂が凍結してるのだ。
そしていきなり40度あろうかという傾斜に差し掛かる。
アクセルを踏み込み、勢いよく傾斜の途中まで駆け上がったのはいいが、やはり登りきれない。
やばいこのまま下がったら、スリップしてしまい、変なトコに突っ込む。
所長も必死にアクセルを踏むが、タイヤが完全に空回りしてる。
ん?
僕「所長!これ四駆になってますか!?」
この車が四輪駆動と二輪駆動を切り替えられることを思い出した。
所長「あっそうか!どれだ!これだ!」
ボタンを押す所長。
カッチカッチ
それハザード!
4WDと書かれた分かりやすいボタンがあったので、勢いよく押す。
すると、途端に力強く駆けあがり、一気に坂を脱出。
危なーい。
だが危険は続く。
山道なので左側は崖っぷち。降り積もった雪のせいで、どこまでが道で、どこからが崖なのかの境界が分からない。
数回来ただけの僕がこの巧妙に仕掛けられた罠のような危険に気付いてるのに、何度も来てるはずの所長は全く気付いてる様子もなく、むしろいつもより道が広いと思ってません?というくらい左ギリギリを走る。
「ちょっ、所長!左もう道ないですから!もっと右に寄って下さい」たまらず所長に抗議。
所長「そうだよな!こんなに道広くないよな」
い、いやすぎる。
こんな山の中で所長とダイ・ハードしてたまるか。
もういつでも即脱出できるようにドアに手をかけておこう。
そうして、ようやく山の中腹部に差し掛かった。ここを過ぎれば目的地まであと少しなのだが、ここに最後の難関が待ち受けているのである。
つづく
サラッサラな雪のおかげか、確かにスリップ的な危険はない。
問題は山登り。
目的地の山へ辿り着く。
僕らが木を倒す場所までは、ふもと歩くと30分は掛かってしまう。
出来るだけの距離を車で稼ぎたいところだが、なにせ山だから勾配がキツイ。
さらにその坂が凍結してるのだ。
そしていきなり40度あろうかという傾斜に差し掛かる。
アクセルを踏み込み、勢いよく傾斜の途中まで駆け上がったのはいいが、やはり登りきれない。
やばいこのまま下がったら、スリップしてしまい、変なトコに突っ込む。
所長も必死にアクセルを踏むが、タイヤが完全に空回りしてる。
ん?
僕「所長!これ四駆になってますか!?」
この車が四輪駆動と二輪駆動を切り替えられることを思い出した。
所長「あっそうか!どれだ!これだ!」
ボタンを押す所長。
カッチカッチ
それハザード!
4WDと書かれた分かりやすいボタンがあったので、勢いよく押す。
すると、途端に力強く駆けあがり、一気に坂を脱出。
危なーい。
だが危険は続く。
山道なので左側は崖っぷち。降り積もった雪のせいで、どこまでが道で、どこからが崖なのかの境界が分からない。
数回来ただけの僕がこの巧妙に仕掛けられた罠のような危険に気付いてるのに、何度も来てるはずの所長は全く気付いてる様子もなく、むしろいつもより道が広いと思ってません?というくらい左ギリギリを走る。
「ちょっ、所長!左もう道ないですから!もっと右に寄って下さい」たまらず所長に抗議。
所長「そうだよな!こんなに道広くないよな」
い、いやすぎる。
こんな山の中で所長とダイ・ハードしてたまるか。
もういつでも即脱出できるようにドアに手をかけておこう。
そうして、ようやく山の中腹部に差し掛かった。ここを過ぎれば目的地まであと少しなのだが、ここに最後の難関が待ち受けているのである。
つづく