無知の涙

おじさんの独り言

犬ってコワイ2

2008年01月28日 | 怖い話

前回の記事で僕が

オバケQ太郎なみに犬が苦手

ということが分かって頂けたと思います。

それ以来ほんとに犬が苦手になりました

チワワにさえビビる始末。

一度チワワを飼ってる人の家に上がったのですが、

もういつ噛まれるかヒヤヒヤしました。

かの太宰治「畜犬談」という文章で犬の恐ろしさについて語っています

私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰(く)いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛(か)まれるにちがいない。自信があるのである。よくぞ、きょうまで喰いつかれもせず無事に過してきたものだと不思議な気さえしているのである。諸君、犬は猛獣である。

(中略)

エスやエスやなど、気楽に呼んで、さながら家族の一員のごとく身辺に近づかしめ、三歳のわが愛子をして、その猛獣の耳をぐいと引っぱらせて大笑いしている図にいたっては、戦慄(せんりつ)、眼を蓋(おお)わざるを得ないのである。不意に、わんといって喰いついたら、どうする気だろう。気をつけなければならぬ。飼い主だから、絶対に喰いつかれぬということは愚かな気のいい迷信にすぎない。あの恐ろしい牙のある以上、かならず噛む。

 

このような冒頭で始まるのですが、読みながら大笑いしてしまいました。太宰治という人柄がよく分かります。

そんな太宰治がひょんなキッカケで犬を飼うことになり、最終的には犬に愛情を抱くようになるのですが、その気持ちも分かります。

苦手だけど、犬ってカワイイですよね。

嫌いではないのです、苦手なだけ

スーパーの店先なんかで、ご主人の買い物を寂しそうに待っている犬の姿なんか見ると、もうムツゴロウモード突入でも触れない。

犬ってなんてカワイイんだろう、とは思います。猫のほうが好きですけど

そういえば、幼い頃に徘徊していた無数の野犬も、

小学校高学年になる頃にはピタリと見なくなりました

なんでだろう、と思い、母に訊いてみました。

「たぶん、保健所に連れていかれちゃったんだね」

ホケンジョがどういう所か、まだ僕には分かりませんでしたが、

なんとなく犬にとっては良くない所だろう、とは思いました。

それ以来、遊んだ帰り道にふと野犬がいなくなったことを思いだすと、

夕日に染まる町の風景がちょっぴり悲しく見えました。

 


犬ってコワイ

2008年01月27日 | 怖い話

このブログを始めて間の無い頃に、

犬が苦手、というような記事を書きました。

犬から犬のような扱いを受けたからです。

まぁ犬は賢いですから、僕なんか下に見られても仕方ありませんが。

でも本当に犬が苦手になったのは、もっともっと前のことです。

小学1年の頃でした。

その頃ってかなりの数の野犬が徘徊していました。

遊んでいると、必ず1匹、2匹見ました

けっこうデカイんです。

マンション地区だったので、飼えずに捨ててしまったのだろうと思います。

ある日、友達と遊んだ帰り道で野犬に遭遇しました

警察犬みたいなガッチリして、顔も怖い感じです。

やだな、と思いながら知らんぷりして歩いていると、

なんと後をついてきます。

怖くなったのでダッシュで逃げました

すると追いかけてくる!

しかもなんか吼えていらっしゃる!

殺る気マンマン。

うそーん!!と思いながらも追いつかれないようにダッシュし、

空き地へ入り込みました。

それが大失敗。

僕は空き地の隅まで逃げましたが、そこには塀が。

フェンスなら駆け上るのですがブロック塀です。

もうダメだ!!

僕は覚悟を決めて犬の方を向いて、目をつぶりました。

すると、犬も止まりました。

犬は何かを訴えるような眼差しで僕を見つめていましたが、

さすがに触る気にはなれなかったので、しばらく見詰め合っていると、

犬はツマラなそうにどっか行ってしまいました

食べられる!と思っていたので、思わぬ命拾い。

今にして思えば、犬はただ僕と遊ぼうとしていたのかも知れません。

でもそんなの知らない。

ホントに怖かったし。

今だってそんな警察犬みたいのが吼えながら追っかけてきたら

たとえ犬が遊ぼうとしているのだとしても逃げます

すっごい高いところに逃げます。僕はもう小学1年生ではありませんから。