無知の涙

おじさんの独り言

昭和40年にタイムスリップ

2018年01月31日 | 

ひょんな事から高円寺で飲むことになり、お目当ての大将がお休みだったので、どこの店に入ろうかと駅前をさまよっていると、Hさんが何か思い付いたように、「あの店に行こう!」と前方を指差している。

指差すところを見てみると、「薄利多売 半兵衛」という看板があった。

ここ一度来てみたかったんだ!と嬉しそうなHさん。アンテナ張りまくってるHさんがここまで推す店とはどういうとこなのだろう。

なるほど。店内に入ってすぐその理由が分かった。



ちょっと薄暗い店内。BGMはいわゆる懐メロと言われている曲より、もう少し前。テレビで戦後の映像とか見るときにBGMで流れてるような曲が流れてる。

壁一面にはその当時の広告がびっしり。



ペコちゃんってこんな顔だったの…超ブレてるけど。



ツマミも酒も何やら懐かしい響きがするものが多い。





そして安い。

パンの耳揚げたやつとか懐かしすぎて泣く。よく母がおやつに作ってくれて食べてたわ。

しかし出てきた実物はなんとか映えしちゃいそうなスイーツ的な見た目で、サクサク美味しかった。母が作ってくれたパンの耳揚げが不味かったわけではないが、これは完全に別物。そして50円は安すぎ。

あと、つくねが旨すぎて感動した。小学生の頃を思い出した。このつくねの味は、小学生のころよく行ってたスーパーマーケットの前の屋台で1本60円で売られていたつくねの味。

小学生の頃の60円といえば大金。キン消しやらビックリマンやら買いたいの我慢してまで食べてしまうほど美味しかった。

ヤクザみたいな屋台の親父に「つくね、塩で!」って頼んだら、「ガキのくせに生意気だ!」と怒られたのは良い思い出。だって塩の方が美味いんだもん。

そんなちょっと懐かしい思い出に浸りながら夜は更けていったのでした。

 

 

 


駒澤大学駅 そば蔵

2017年11月08日 | 

I課長ご夫妻にお招き頂き、駒澤大学駅近くにある、そば蔵さんへ。

きちんとしたお蕎麦屋さんで飲むのはかなり久しぶり。まだ西武新宿線沿いに住んでいた頃に、歌舞伎町にあるお蕎麦屋さんでよく飲んでいました。朝から飲めるので週末昼夜ぶっ通しで仕事した翌月曜の朝によく行ってた。

最初は蕎麦屋のツマミなんてビールのアテ程度のものしかないんだろうと思ってましたが、とんでもない。普通の居酒屋くらいにメニューも豊富で、とにかく美味い。しばらく通っていましたが、引越ししてからほとんど歌舞伎町に行く機会もなくなり、今に至ります。

そんなわけで美味い蕎麦屋があるとI課長から聞いた時から楽しみにしていました。

駒澤大学駅から歩いて10分もかからない環七通りに面した場所にそば蔵はありました。奥様に予約してもらっていなかったら入れなかった。

テーブル席はゆったり掘りごたつ式。

おつまみメニューにイカのワタが置いてあって感動しました。去年利尻島にいる知り合いからイカのワタを送ってもらって、こんなに美味いものがあるのかと驚きました。それから行く先々の居酒屋でイカのワタを探すが、何故かあまりお目にかかれない。仕方ないので自分でイカを裁いてみましたが、けっこう大変なことになる。久しぶりに堪能できました。

他にもポテトサラダや、なす田楽、から揚げなど頂きましたが、どれもボリュームがあり、それでいて美味い。何より安い。

お刺身の3点盛り。

このボリュームで1200円ちょい。いつも行ってるマルエツのスーパーの刺身より安い。サーモンだけで700円くらいする。利益あるのか心配になってしまう。もちろんスーパーの刺身とは比べてはいけないくらい新鮮。年々お刺身の値段が上がってきて、あまりやすやす晩酌に

そして、〆のざる蕎麦。蕎麦のコシを残す為なのか、敢えて不揃いにカットされており、これがまた衝撃的に美味い。蕎麦は香りを楽しむと何かで読んだ気がしましたが、その意味が初めて分かった気がします。

自分でソバを作る時は十割そばにして、なるべく固めに茹でていますが、まぁ全然違う。当たり前だけど。

家の近くだったら通い決定でした。

 

 

 

 

 

 

 


ジンギスカンはタレが命

2016年10月28日 | 

ジンギスカンを語れるほどジンギスカンを食べつくしているわけではありませんが、ジンギスカン大好き。ジンギスカンというワードを聞くとちょっとテンションあがる。フォークダンスでもジンギスカンが一番好きでした。

年齢のせいか脂っこいカルビとかちょっと苦手になりつつある中で、脂の少ない羊の肉は食べやすい。ただ、苦手という方もけっこういる。ラムのクセがスゴイ的な感じであの口に含んだ時のオイニーがダメなのかなと。

僕も最初に羊の肉を食べた時はちょっとびっくりしました。中3の修学旅行の時だったと思いますが、視覚「牛の肉はいりますー」舌「はい牛の肉どうぞー」となっている中での羊の肉でしたから、ビックリした。大変まろやかな雑巾かな?と。

そうしてあんまりジンギスカンに対して良い印象のない青春を送り、けっこう値段的にも高いということで、ジンギスカンと再会したのはすっかり大人になってから。2回目に食べたときはもう完全に好きになりました。羊のクセが好き。文章で書くとだいぶアブノーマルな感じですが、あのクセが良い。

前置きが長くなりましたが、昨日は久しぶりに渋谷でジンギスカンを食すことになり。渋谷のジンギスカンと言えば美味しい「ゆきだるま」ですが、今回は別のお店。

なんで渋谷のジンギスカン屋って、どこも分かりづらいとこにあんの。

男2人でラブホテル通りを行ったり戻ったりしながらようやく到着。

ラムはとても肉厚で食べごたえあり。量もそこそこ。ちょっとラムがあっさりし過ぎな感じ。あのクセを求めている人には、うーん、という感じになるかと思います。クセのないラム肉食べるなら、普通の焼肉屋でいいわ。

あと、タレが異様にしょっぱい。おじさんにはキツイしょっぱさ。僕はそんなに美食家ではないので、たいていの料理は上手いうまいと食べます。味付けも甘い、辛い、苦いのは多少の度が過ぎていても我慢して食べられますが、このしょっぱ過ぎるのだけはダメ。完全に体が拒絶反応を起こして箸が止まってしまう。

かと言って別に薄味が好きということもない。寂れたラーメン屋で水分量多すぎるインスタントラーメンみたいなの出されてかなりイライラしたのを覚えている。

やっぱりジンギスカンはタレが命。芸能人は歯が命。クセがすごい肉を甘辛いタレにたっぷり付けて頬張る。あのクセが口いっぱいに広がり、鼻から出る。何が。鼻から抜けてゆく。

このジンギスカンがダメということではなく、単に好みの話。若い人は好きだと思う。実際にネットで見るとけっこう人気店みたいだし。僕の好みのジンギスカンではなかったというだけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


珍獣串カツ

2014年03月13日 | 

火曜はお休みだったので、夜は飲み。

焼き鳥屋に入りメニューを見てみると、なにやら怪しげなメニューが。

その名も珍獣串カツ。

珍獣とはこれまた怪しげな響きですな。

メニューを見てみると、クロコダイル串、ヤギ串、カンガルー串、ラクダ串の4種類。

珍獣というほど珍獣ちんじゅうしてない感じがするけど、食べる事に関して珍しいという意味であるなら納得。

ヤギってジンギスカンで出てくる肉じゃなかったか。ラム、そうラム肉。山羊、あれ?ひつじ?ヤギ?ヤギって何者?

ひどい混乱に陥りそうだったので、とりあえずヤギのことは忘れよう。

カンガルー。けっこうな威力のジャンプキックをお見舞いしてくるアレでしょ。合体ロボットみたいにお腹の中にもう1体入ってくやつ。食べたいと思わないなー。

ラクダ。日本昔話に出てくる山みたいな背中してるアイツ。砂漠にしかいないイメージ。あの山みたいなコブは全て脂肪だそうで。うーん、食べたいと思わないなー。

クロコダイル。最初はすげぇ強かったのに、どんどん雑魚キャラ化してゆく可哀想なおっさんのイメージしかないけど、まぁワニってことだと思います。すげー固そう。そんなイメージ。うーん、食べたくないなぁ。

食べたくないっす。

その結論しか出てこないが、話が進まないのでとにかく頼んみることにしました。

衣に包まれているので、さほどハードな感じはしない。

店員さんが丁寧にこれがアレでこれがコレと説明してくださいましたが、説明された順番に全てを忘れ去ってゆく。

最後(左)のがクロコダイルというのだけは覚えた。

あとのはもう食べて当ててゆくしかない。

僕は左から2本目を取る。ソースにつけて、一気に噛り付く。

こ、これは!!濃厚なソースの味とジューシーな肉の肉汁がジュワッと口の中にはじけような気がしたけど、ソースの隙のない完璧なブロックに合い、衣やら肉が同じ味で寄せては消え、寄せては消え。

「これは、たぶん・・・かつて生きていた獣の肉だな!」

と言ったら、一緒に行った人が心底残念そうな顔をして僕を見ていたが、この味から分かる確かな事ってそのくらいよ?マジで。

だいたい食った事のない肉の味から、その肉の持ち主(?)を当てるなんて、どだいYS、じゃなくて、どだい無理な話である。知らない人の顔だけ見て名前を当てろと言っているよりかは簡単な作業だが、何かしらヒントがないと分からないだろ。

 

長くなりそうなので、これで終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 


じゃがいも君と塩カラちゃんの出会い

2012年06月05日 | 

土曜日に飲みに行った際に、じゃがバターを頼んでみました。

 

 

数分後、テーブルに置かれた品がコレ↓

 

ちょっ、グロ・・・。なぁにこれ?

「え?注文しましたっけ?」と店員さんに聞いてみると、「さきほど注文されたじゃがバターの塩からのせです」との回答。

慌ててメニューを見てみると、「じゃがバターの塩からのせ」と確かに書いてある。メニューは最後まで読みましょう。

なんてものを乗せてくれたんだ。

注文したなら食うしかない。オソルオソルその世にも奇妙な食べ物を口へと運ぶ。未知との遭遇。テラ・インコグニタ。

おぉっ!こ、これは・・・・なんと。一見まったく合いそうにない「じゃがバター」と「塩から」の組み合わせですが、実際に食べてみると、やっぱり合わない。

普通に平和に暮らしたいと常に考えている凡庸なじゃがいも君が、強烈な個性を持つ塩カラちゃんと出会ってしまったおかげで、混乱と混沌に満ちあふれた日常へ足を踏み入れてしまう。

じゃがいも君は苦悩する。「塩カラちゃんはどうして僕をパートナーに選んだのだろう。ぜんぜん性格も合わないし、僕じゃない方が色々とうまくいきそうなのに」

塩カラちゃんも同じように思う。「もう!なんで私のパートナーがジャガイモなのよ。こいつ普通すぎちゃうから、なんかあたしが悪目立ちしちゃうのよ!ひどいわ。ちょっと!モサモサしないでよ!」

 

そんなことを考えてると、酒の味なんて分からなくなりますね。

結局、塩からとジャガイモは別々にして、それぞれ美味しくいただきました。