無知の涙

おじさんの独り言

劇場版ヤマト2205 新たなる旅立ち

2021年10月11日 | テレビや映画


緊急事態宣言も解除されたので、先週金曜の公開日に2205観てきました。
 
 
ガトランティスとの死闘の果て、高次元領域に捉われてしまった古代と森雪。彼らを高次元領域から連れ戻すには、地球復興の要ともいえる時間断層を代価とする必要があった。
 
ガミラスの侵攻により滅亡の危機に晒された地球がわずか3年足らずで驚異的な復興を遂げられたのも、恐るべき戦力を誇るガトランティスと渡り合えたのも、全てはこの時間断層の恩恵であった。
 
時間断層と2人の命。どちらを取るか。かけがえのないものとは。理想と現実。本音と建前。その選択は国民投票に委ねられた。
 
古代はガトランティスとの開戦以降、悩み、傷ついてきた。
 
波動砲を兵器に使わないと地球の救い主であるサーシャと交わした約束。だが地球連邦軍はそんな約束は前ヤマトの艦長である沖田が個人的にした約束にすぎないと、時間断層を利用し、波動砲を備えた夥しい数の艦を製造していた。
 
自身もガトランティスという脅威を目の前にし、誰よりも多く波動砲の引き金を引いた。守るために。
 
敵を目の前にしながら事あるごとに和平を訴え、自分の身ひとつで済むならと敵の銃口に身を晒したこともあった。
 
波動砲を兵器として利用しなければガトランティスに駆逐され、地球人類は滅亡していたいたであろう。それも事実である。だが古代はそれでも良しとせず、最後は自分の命さえ武器にしなければならなかった。
 
真田は国民に訴える。「古代はあなたです。夢見た未来や希望に裏切られ、日々なにかが失われているのを感じ続けている。生きる為、責任を果たすため、自分で自分を裏切ることに慣れて、本当の自分を見失ってしまった。昨日の打算、今日の妥協が未来を、自分を食い潰していくのを予感しながら、何処へ向かうとも知れない道を歩き続ける、この過酷な時代を生きる無名の人間の一人なのです。あなたや私の分身なのです」
 
かくして高次元領域からヤマトは帰還し、時間断層は消滅した。
 
それから3年。時間断層を失いはしたものの、大きな戦争もなく世界はようやく訪れた平穏を享受していた。
 
ヤマトには次世代を担う若者たちが配属され、日々訓練に明け暮れていた。
 
一方その頃、デスラーは新たなるガミラス性に代わる新たな母性を求め、ボラー連邦の惑星を訪れていた。
 
ガミラス星はもうそう遠くないうちにその星の寿命を迎えようとしていた。明日、明後日ということではないが、数年、数十年以内には星の命は必ず尽きる。
 
一刻も早く新たなる母性を見つけ、移住を始めなればならない。
 
だが、その時のデスラーはまだ知る由もなかった。明日にもガミラス星が消滅してしまう事をーーーー
 
 
2202に続き、デスラーかっこいい。2199の頃とはもはや別人としか言いようがないけど、それがいい。古代、キーマンと接して本来の在るべき自分に立ち返ったのだろう。
 
2202の3作目純愛篇の内容がどうにも個人的に納得いかず、ヤマトへの興味を失してしまいそうだったが、その後のデスラーに惹かれて視聴を続けられた気がする。5作目が最高。
 
旧作のテレビシリーズⅢの流れかと思いきや、もうひと展開あったりで終始どうなるのかドキドキしてしまった。
 
今回は2部作らしく、次回は2022年の2月だそうです。
 
 

劇場版 今日から俺は

2020年08月14日 | テレビや映画

ネタバレ含みますので、まだ鑑賞されてない方はご注意ください。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水木とお休み。ここからは俺たちのターンだ!。碧の軌跡を2日でクリアしてやるぞ!
 
と意気込んで早速眠い目を擦りながら夜中までプレイしていると、なんやかんやでアレやコレしているうちに「今日から俺は」の劇場版を観に行くことに。
 
行くのはいいけど、この時期に映画館に行っても大丈夫ですかね。
 
司令クラスターになってしまい、クダンの限界を迎えて抗体コーラリアンがわんさか出てきてエウレカァァー!な展開になりませんかね。
 
少々心配はありましたが、席の間隔は定められていて、さほど心配ない感じでした。少なくとも通勤電車よりは安心。
 

今回は天上天下唯我独尊なワルでひしめく天下の開久高校に、学校がボヤ騒ぎで使えなくなったという理由で北根という高校が間借りしにやってくるところから始まる。
 
当然この北根も開久と同じくらいのワル学校。
 
こんな高校に入ったら懲役3年ですお疲れ様です、なこの2校が1つの校舎内にいるのだから、殴り殴られ踏んだり蹴ったり楽ありゃ苦ありな展開になるのはテドロスですら予見可能な事で、いろいろと諍いが絶えない展開。
 
だがしかし、今の開久は智司と相良を欠いている状態。次代の頭も三橋に秒でやられてしまったし。
 
それと対照的に北根はロン毛モンキーとフランケンゴリラの超強力な2トップがビシッと構えている。
 
頭のいない開久などただのチンピーラ集団。瞬く間に北根に主導権を握られてしまう。そんなチンピーラ達は開久のピンチ―ラだと退学した智士と相良に泣きつきに行くが・・・。
 
というわけで、なかなか面白かった。原作でこの話あったかなぁ。覚えてない。あったんだろうけど。
 
長編でテレビと同じ間でギャグやられるとキツイなぁと危惧してましたが、ギャグとシリアスは良いバランスでした。
 
開久、軟葉VS北根のラストバトルはビーバップを彷彿とさせる大乱闘で見ごたえあるが、三橋と伊藤の扱いにやや疑問。
 
三橋はそういう奴だからで済むけど、伊藤はあの状態のフランケンゴリラを倒して、さも自分1人で勝ちましたと言わんばかりに勝ち誇るようなキャラだろうか。
 
最初に伊藤がゴリラに負けた理由もちょっと分かりにくかった気がします。
 
佐藤二郎は個人的に今回全くハマってない感じがしたので、あそこらへん削ってもう少し敗北してからの伊藤の葛藤を描いてあげた方が良かった気がしないでもない。
 
その半面、智司と相良のラストバトルはかなり良い。テレビ観てる時も思ったけど、この2人は良キャラ。
 
半分はこの2人を観に行った自分としては、なんだかんだ満足でした。
 
 
 
 
 
 

MX ガンダム劇場版

2020年08月02日 | テレビや映画

今日のテレビ欄を見ていてビックリしたけど、18時30分からMXでガンダム劇場版が放映される。

 
完全に??で調べてみたらガンプラ40周年の記念とか。
 
最新ガンプラ情報もあるよ☆みたいだけど、なぜそんなゴールデンタイムに・・
 
そういえば今週「モヤさま」ないし丁度良いかと思ったらTBSでお笑いの特番やるじゃん。
 
イッテQ!は宮川探検隊だし、まことに残念ながら見られないですな。
 
どうせガンプラ情報は最後だろうし、宮川探検隊終わってからTBSとMX行ったり来たりしてれば良いか。
 
というか、もうかれこれ20数年で30回は見てるし、Blu-rayボックスも持ってるし、無理してリアルタイムで見る必要は全くないのだが、なんだろうこの焦りに似たモヤモヤは。
 
待ちに待っていた映画を公開初日に見られない時のような。
 
毎回まいかい金ローでジブリ映画を見てしまうアレにも似てる。録画したやつは絶対に見ないのに。
 
 
それとは別にガンダムの劇場版は非常に良く出来ていると個人的に思います。
 
全43話を2時間×3編にまとめた総集編ですが、この手の総集編にしては珍らしく何の違和感もなく観賞できる。
 
絵が新しくなってたり、セリフが改変されたりしますが、それも違和感なし。劇場版はなんと言っても音楽が素晴らしい。
 
原作ももちろん良いけど、劇場版に慣れてからTV版を見ると、哀戦士やビギニングが流れる場面で流れないとちょっと物足りなく感じてしまうくらい音楽のマッチングが素晴らしい。
 
TVアニメ版と総集編の劇場版どっちが良いと聞かれて本気で迷ってしまうのは、後にも先にもこのガンダムだけです。
 
だいたい総集編というのは、全話ちゃんと見た立場からだと、あまり面白くないという感想になるのが普通。あらすじ的なものなわけだし。
 
劇場版ではカットされてしまった、ククルスドアンの島や、時間よ止まれ、マ・クベが水爆打つ話や塩が足りない話、ビグロ回、ザクレロ回、シャリアブル回にマグネットコーティングでガンダムパワーアップシーン等々、かなり重要な珠玉のエピソードが多数あるけど、それらをブッた切ってもあの完成度というのは本当に奇跡としかいいようがない。
 
こんなこと書いていると、俄然見たくなってきたなぁ。
 
 
 
 

アルマゲドン

2020年05月26日 | テレビや映画

ハナコの爆弾処理というコントでかかっていたドゥワナアゲーンクローズマイアイズとかいう洋楽が気になって調べていたらこの作品に辿り着いた。

そんな経緯でこの作品と出会う人いんの?

というわけで、アルマゲンドン。近くの中古屋さんで1000円だったので買っちゃいました。

題名は何度か見聞きし、ストーリーもなんとなく知っていたけど、なんだかすごい映画でした

もう常にピンチ&ピンチ。

次どうなるの?嘘だろ!マジかよ!え?じゃあ次どうなるの?の連続でアッという間に時間が過ぎ去ってしまった。

バカの感想。

エンディングが全編ほぼ娘の結婚式で、え?そっちなの?てなった。

いやきっと犠牲になった英霊たちのことはエンドロール後に触れるだろうとおもっていたら、それも無く。

愛する人たちをメソメソ悲しませたくてハリー達は命を賭したわけじゃないから幸せお花畑ウエディングエンドで良いんだけど、まったく犠牲になった人たちについて触れないで終わってしまうのも寂しい気がした。あの軽薄で勇敢なロシア人もどうなったのか。

あと、あの主題歌は正にハリーが核ボタンを押そうとする際に流れるのだろうと思って泣く準備をしてましたが、ぜんぜん違くて泣くタイミングを逃してしまった。

変な先入観は映画をつまらなくするだけだと改めて思わされました。

コロナもそうだけど、我々の住む星がいかに不確かな場所なのかということを再認識したというか。

ただ生命が生存できるいくつかの条件が揃っていたというだけで、少しその条件から外れてしまえばアッという間に崩れてゆく。積み上げてきた年月に比べればということだが。貯金は貯める時は時間かかるが切り崩すのはアッという間というあの現象。

普段から船に乗って孤独な海上で暮らすことが多い屈強な海の男たちだからこそ、たった12日間であそこまで順応できたという設定なのだろうか。10Gなんて前もって体験していても耐えられん。

掘削して内部から爆発させるのはいいけど、その物質が何で出来ているのか、星に取りついたはいいけど全く刃が通らないという可能性はないの?と思ってハラハラしてましたが、NASAくらになるとだいたい想定できるのだろうか。対火星掘削用で作っているドリルだし、ある程度の硬さは想定しているのだろうけど。

と思ったら実際にそこらへんの問題が出てきた。やっぱ硬いよな。みっちゃん未知未知なわけだし。ドリルだって無限に持っていけるわけではないのだし、考えれば考えるほどゾワゾワしてくる。こういう作品はあまり深く考えずに観るべきなのだろうけど。

映画館で観たかったな、と思いました。


映画グッドバイ(レビューではありません)

2020年02月18日 | テレビや映画

太宰治というと何故か人間失格ばかりが取沙汰されてしまい、そのせいなのか一般的に太宰というと暗いというイメージを持たれている気がする。

それが何十年も不思議で仕方がない。なぜ人間失格なのだろうか、と。太宰の作品の中でそんなに秀でた作品だろうか?

1回読んで面白くなくて、しばらくしてから再チャレンジしてみたけどやっぱり面白くなかったので、それっきり読んでいない。最後の最後でお手伝いさんか誰かが痛み止めか何かのカルモチンと下剤のヘノモチンを間違えて買ってきて、下剤を飲んでしまった主人公がこれはカルモチンじゃなくてヘノモチン!とツッコミを入れつつ自分で笑ってしまったという部分だけ面白かったので、そこだけ妙に覚えている。

他にも太宰というと斜陽や火の鳥なんかも有名だが、個人的な感覚だけで言わせてもらえば太宰治は長編よりも短編の方がはるかに面白いと思う。

落語の影響を受けたと謂われているその文章は非常にユーモアに富んでいて、読んでてつい笑ってしまう。それが光っているのが主に短編で、どういうわけか長編になるとそれが影に隠れてしまう。

もちろん短編だって文章のベースは彼の抱える様々な問題から構成されているので、表層的には暗く重い印象を受けるが、だからこそ文章の端々に散りばめられた彼のユーモアが光るのではないかと思う。

短編の中でも所謂私小説というのか、15年間や苦悩の年鑑、富嶽百景、東京八景、佐渡、故郷の津軽を題材にした幾つかの短編が特に好きで、何度も繰り返し読んでしまう。

他にも特に太宰のユーモラスな面が垣間見える作品が、鉄面皮、美男子と煙草、畜犬談、黄村先生言語録、それに今回映画化されたグッドバイ。八十八夜も傑作。

グッドバイ実写化は本当にナイスチョイス。この作品は本当に笑えるし、映像化に向いている。

とある男性が複数の愛人たちと綺麗に別れる為に、愛人たちよりも綺麗な女性を妻に仕立てて、その妻を連れて愛人らの元を行脚し、彼への想いを断ち切らせようとする話。

だが、この妻に仕立てた女性が外見は絶世の美女なのだが、口が悪く、素行悪し、おまけに大食漢、あげく怪力という、なかなかの大物で、2人の掛け合いが本当に面白い。

この主人公を大泉洋、絶世の美女を小池栄子が演じるわけだが、ちょっと喜劇に寄せすぎではないか?と思った。女性はいいとして、男性はもう少し2枚目というか、憂いのある方が演じた方が面白いんじゃないだろうか。

試しにそのキャストでグッドバイを読み直してみたら、なるほど、大泉さんしかないですね、と納得。もう映像が脳裏に浮かぶ。

ただ1つ気になるのが、この作品は大変惜しむらくも未完の作品である。この連載の途中で太宰がこの世からグッドバイしてしまったからだ。

苦悩の年鑑か15年間で彼はこう書きしたためている。人生をドラマと見做していた。いや。ドラマを人生と見做していた、と。これは彼の生涯、作品を読み解く上で重要なキーワードだと勝手に考えているが、最後まで太宰治らしいというのか、なんというのか。

映画ではさすがに原作通りに終わるわけにはいかないだろうから、途中からオリジナルのシナリオが展開されると思うので、ちょっとこれは観に行かなくてはと思います。どういう結末に持って行くのか気になる。