チミルフの強襲を受けるカミナ。
「ガァアァァ―ッ」
カミナの断末魔の叫び戦場に轟く。
消えるカミナの反応。
カミナの死が大グレン団に衝撃を与える。
「アニキィィィィィィッ!!」
絶叫するシモン。
カミナを失ったショックにより、シモンの精神状態は乱れる。
それ即ち、螺旋ゲージの乱れにつながる。
制御不能。
ダイガンザンは激しい光を放ち、暴走状態に陥る。
「一体どうなっちまったんだよ?」
無差別に攻撃し始めるダイガンザン見て、戸惑う大グレン団。
「ダイガンザンが暴走してるの!」慌てるリーロン。
「このままでは火山の火口に…」
暴走し、進むダイガンザンの行く手には火山の火口があった。
「しっかりシモン!聞こえないのっ?」
リーロンは必死にシモンへ呼び掛ける。
通信は届いていた。だがシモンの耳には届かない。
「ダメだ…オレにはもう…何も…何も出来ない…」
「シモン!歯ァ食いしばれぇっ!!」
その時、一人の男の声が聞こえてくる。
何かの腕が飛んできて、ラガンに直撃する。
それはグレンの破損した腕だった。
生きていた――カミナは生きていた。
流血に顔を染めたカミナがシモンに言う。
「シモンっ!オマエ自分を誰だと思ってやがる!」
「えっ…」
「オマエのドリルは…天と地と、明日を貫くドリルじゃねぇか!」
「こんなトコで何モタモタしてやがる!オレたちは勝ったんだ!
そのデカブツはオマエのモンなんだ!
何も不安なコタぁねぇ!」
いつもカミナが背中を押してくれる。
これからも…ずっと。
闇は晴れた。
シモンは一気にダイガンザンのシステムを奪う。
「みんな!もう大丈夫だ!このダイガンザンはオレたちのモノだっ」
シモンのその言葉に沸く大グレン団。
歓喜に沸く大グレン団にチミルフが最後の攻撃を仕掛ける。
「キサマらに渡すくらいなら、ワシがブチ壊してくれる!」
「シモーン、来い…一気に蹴散らすぞ。
合体だよ。最後のシメはグレンラガンでキメてやる!」
合体するグレンとラガン。
ラガンがグレンのシステムを支配する事により、
ボロボロだったラガンも一時的に復活する。
「無茶で無謀と笑われようと、意地が支えの喧嘩道ィ!」
「壁があったら殴って壊す!道がなければこの手で造る!」
「心のマグマが炎と燃える!」「超絶合体!グレンラガン!」
「オレを!」
「オレたちを!」
「誰だと思っていやがるッ!!」
「怯むなァ!やれ!やれい!」
チミルフが部下に 一斉に襲い掛かるガンメン。
「ザコはすっこんでろォオ!」
カミナの気合いと共にグレンラガンの
全身からドリルが突き出し、一掃してしまう。
チミルフが渾身の一撃を放つ。
だがグレンラガンは放たれた光線を
片手で受け止め、握りつぶしてしまう。
「いいか、シモン。オマエを信じろ…
オレが信じるオマエでもない。
オマエが信じるオレでもない。
オマエが信じるオマエを信じろ!!」
戦いの最中に突然カミナはシモンに言う。
不思議に思うシモン。
「必ィ殺っ!! ギガァッ!ドリルッ!!」
「ブレイクゥゥーッ!!!」
見事チミルフを殲滅するカミナ。
そして-----
「あばよ、ダチ公…」
その日オレ達は-----------
かけがえのないものを失った