無知の涙

おじさんの独り言

オリジン5 感想

2017年09月08日 | ガンダム

完全にネタバレなので、これから観る方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宿ピカデリーで観てきました。ほぼ満席。回が進むにつれて動員数が増えてる気がする。激突ルウムとなれば、派手な戦闘を期待して観に来た人も多そう。

しかし、そんな激しそうなタイトルで期待させた割に、それほど戦闘は多くなかった。

前半はコロニー落とし、中盤はテキサスコロニーでのセイラぶち切れ、後半でルウム会戦。いよいよシャアザク無双!というところで終わり。

戦闘は少な目だったけど、初代ガンダム好きには重要エピソードがたくさん盛り込まれていたので、個人的にはブルーレイ買っても良いと思うデキ。

序盤のメインであるコロニー落としのシーンは、やはり今の技術且つ映画館の大スクリーンでまじまじと見ると、その迫力と凄惨さにショックを受けた。ザビ家ダメでしょう。ランバラルの言うとおり、こんなの戦争ですらない。完全にジェノサイド。

ガンダムが多くの人を引きつける理由として、単なる勧善懲悪モノではない、というような評価を目にするが、ことザビ家においては完全に悪。ダイクンの思想、まるで追い出さられるように地球から追いやられたスペースノイドの地位確立という視点で戦っているのは辛うじてドズルのみ。かと思ったら、結局ドズルもだいぶ怪しいけど。後は個人の利権しか考えていないただの大量虐殺者。TV版の頃からザビ家に正義があるとはチラッとも思っていなかったけど、そこらへんがよく出ている。

キャスバルが完全に鬼畜丸出しだが、アムロはよくまぁこの男を相手に勝ったとものだと感心してしまう。TV版終盤でキシリアに正体を見抜かれた時に、ガルマを殺した後ににザビ家へ復讐する事が虚しくなった、というような事を言っていたが、そこらへんブレておらず、この頃のキレッキレな復讐者のままであったらアムロにも負けなかったのではないのだろうかという気がする。

復讐の名のもとに無関係な人間を何人も殺しておいて、途中で勝手に虚しくなって投げ出せる男。シャア一家を手に掛けた事に対して微塵も良心の呵責を感じていない事が分かる。

中盤は成長したセイラの話。心臓発作を起こした義父を見舞いにテキサスコロニーへと戻ってくるが、そこで連邦派の暴漢共に襲撃されてしまう。幼い頃から何かと悲しい目に遭っても健気に生きてきたセイラであったが、この時に初めて見せた憎悪の表情は、やはりキャスバルの妹なのだなと思った。銃なんか初めて撃つだろうに、暗い中で動いてる的にバンバン当ててるし。

終盤のルウム会戦前にTV版でお馴染みのザクⅡに乗り換える。加速時のパイロットへの負担等を考慮して出力を80%でリミッターを掛けているのだが、シャアが最初の調整を終えた後にメカニックへリミッターを外すように指示を出す。

そして実際にレビル艦隊へ突入する際に、リミッター解除して突撃してゆくシーンがあり、これがあの有名な「通常の3倍のスピードで迫ってくるザクがあります」と言わせしめた所以なのかと思い、感慨深いものがあった。普通のパイロットはデブリにビビッてあまりスピード出せないだけかと思ったら、物理的な理由があった。

次回は来年の5月だそうです。予告映像を見る限り、次回もガンダムは大地に立たなそうです。

いや、これほんとこの流れでオリジン全部やるのだろうか。漫画のオリジンちゃんと読んでないので、5までで何巻消化したのか分からないけど、このペースだとあと10年くらいかかりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スーパーロボット大戦R

2017年09月01日 | ゲーム

夏の旅行先で購入した、アドバンスのスパロボRクリアしました。OGのMDをプレイする前にやっておいた方が良いかなと。

発売は2002年。音声なし。バトルは思いのほか動いていた。

スパロボとしてはなかなか思い切った事をしていて、宇宙世紀系のガンダムは一切登場しない。ガンダムではSEEDとGガンのみ。スパロボ系はお馴染みの顔ぶれだが、ゼオライマーが参戦している。リアル系はナデシコ、レイズナー、フルメタ、ブレンパワード、テッカマンとけっこう異色な顔ぶれ。

古いと言ってもウィンキーじゃないので油断していたら、けっこう難易度高かった。いかに最近のスパロボがヌルゲーと化しているか思い知らされた。

第4次とFの間くらいの難易度という印象。

必中持ってないと終盤のボスクラスにはほとんど命中させることができないところなんかは、第4次のオルドナ.ポセイダルの恐怖を思い出した。

あと増援がかなり頻出するので、中盤戦で精神ポイント消費し過ぎると後半の増援でかなり苦労する。

とはいえ、敵が堅いのか、こちらの火力が貧弱なのか、そのどちらもなのか、どうしても中盤あたりで熱血やら必中の使用を迫られてしまい、だいたい後半の増援はボロボロ状態で凌ぐことになる。倒すなんてとんでもない、設定のHPまで減らしてお帰り頂くのが精いっぱい。

獲得できる資金も乏しく、10段階改造できたのは主人公機のみ。全滅プレイ10回くらいしたのに。

最近のスパロボは最終ステージにたどり着く頃には一軍ほとんどフル改造になってるので、これはかなり衝撃を受けた。これクリアできるのかよ…と。

早めに強力なマップ兵器を持つゼオライマーのenと武器を改造しておくと、少し難易度が下がる。MAPメイオウ攻撃で全滅プレイも捗る。

必中なしパイロットが終盤通用しない時点で、一周目でリアル系を育てる余裕は全くない。よってSEED、Gガン、レイズナー、フルメタは二軍。ナデシコはハナから論外。例え改造資金に余裕があっても出撃枠が異様に少ないので、どちらにしても出番なし。ここらへんのリアル系を出すなら補給機体、支援コマンド要員に枠を割いた方が良い。

しかし同じリアル系でもブレンパワードだけやたら強くて、集中なしでもほとんどの攻撃を避けられる。最終ボスすら命中率30%あるかないかというブっ壊れ機体。第4次のビルバインが霞んで見えてしまう。15段階改造にして、enと運動性フル改造したら無敵に近い気がする。パーツはen回復系。

だがこの作品、敵が回避率低いユニットを率先して狙ってくるので、回避率高いユニットを特攻させて反撃で削るという戦法がとれない。命中率ゼロになると、あろうことかそのユニット無視して進軍してくる。おいこら。

最終ステージが、ボスのHP20万を半分減らす→HP全快かつ攻撃が通らなくなる→攻撃当てる為に4つの基地みたいなのを破壊しないとならない(それぞれHP5万)→雑魚が一定数減ると一定数まで増える→ボスがアホみたいな広範囲MAP兵器持ち、という狂ったようなステージで、雑魚を減らすと無限に増える仕様を知らなかった僕は、なけなしの支援コマンド使って、ゼオライマーに必中、熱血かけてMAPメイオウ攻撃で雑魚一掃!と思った瞬間に雑魚が元通りの数になった時点で完全に心が折れた。

それでもなんとかクリアしましたが。

主人公機以外、武器もフル改造に至ってないので正確な数値は分からないが、火力はゼオライマーがダントツ。メイオウ攻撃までに気力150必要なのが難点だが、今回の特性を生かしてゼオライマーを特攻させ、防御しつつ気力を上げて、わらわら群がったところで熱血かけたMAPメイオウ攻撃。けっこうこのパターン使えば楽なのかも。他が育たないので全滅プレイ以外はやらなかったけど。次に主人公機、次にマジンカイザー。

今回、マジンガーとグレート、ボルテスとコンバトラーは近接すると合体攻撃が出せて、それがなかなか有能。特にマジンガーペアの合体ロケットパンチは射程があり火力も十分でかなり重宝した。キラとアスランもコンビネーションだせるけど、前述したように必中持ちでない事が残念。

くどくどと書きましたが、最近のヌルいスパロボでは物足りないという方にはおススメです。