…すもも嬢さんのことです。
もともと対人にも対猫にも神経質な猫なのですが、
それが近ごろさらに極端で。
他の猫が近くにいると絶対ゴハンを食べない。
いつも周囲の視線を気にして逃げ腰。
やっと食べても、2階で足音がしたとか、
玄関に配達の車が来たとか、ちょっとしたことで
お皿を放棄してカーテンの裏などに隠れてしまいます。
しかも偏食。
リーズナブルなお値段の猫缶は完全に無視。
(「わがままねこ」っていう名前の缶詰は食べるんです…)
ドライフードは、最初に2、3粒手から食べさせて、
「ほらあ、食べられるんだよ。おいしいんだよ」って
安心させてやらないと駄目だったり。
それで室温30度でもしつこく膝に乗る。
机でマウス持ってる右手の「上」に座る。
夜は夜で枕にべったりひっついて寝る。
嬢さんがこんな猫になってしまったのは、
前にも書いたように「ばあや」の過保護もありますが、
なんといっても問題は、茶々姫と真鈴の存在です。
年齢の順では、すもも>茶々>真鈴。
身体の大きさでは、茶々>すもも>真鈴。
しかし、力関係はどうかというと、
茶々は、すももに勝ち、真鈴に負ける。
真鈴は、茶々に勝ち、すももに負ける。
すももは、真鈴に勝ち、茶々に負ける。
というきれいな三角のバランスが保たれていたのは
半年前までで、現在はというと、
すももは、茶々にも真鈴にも負けている。
あらら。
いつのまにか最下位の「負け猫」になってしまった。
そして最年少で最軽量の真鈴がなぜか最強という謎。
猫の社会に年功序列は適用されないらしい。
一般にオス猫同士は、特に繁殖シーズンになると、
なわばり争いで激しいけんかをすることがあります。
(うちのはみんな fixed cat なので、それはありません)
一方、メス猫同士は、もっぱら居住区内での小ぜりあい。
嫁と小姑っていうのか、大奥っていうのか…
「ふーっ!」「しゃーっ!」とやりながらも、
まあそれなりに棲み分けて共存してるんですが。
最近、ばあやの机の上には、
すもも専用のおもちゃが常備してあります。
「雛のつるし飾り」のアイテムのひとつ「桃」で、
ちりめんまがいの布で縫って化繊綿を詰めたもの。
ときどき、他の子がいないときに、これを投げてやると、
嬢さん、子猫のようにころころじゃれます。
癒し効果、あるかなー、すこしは。