冬の朝は忙しい。
猫にごはんをあげる。お弁当を作る。朝ごはんを作る。
それは夏でも同じだけど、冬はそのほかに、
うちじゅうの雨戸を開ける。
ストーブをつける。
これがスイッチひとつでつくストーブではないから、
新聞紙をいれて、こまかい杉の葉や小枝をいれて、
もうすこし大きい枝をいれて、さらに大きい薪をいれて、
マッチで点火します。
点火しても、安定して燃え出すまでは、ほうっておけない。
火はライターでもつくけれど、わたしはマッチが好き。
ちっちゃい箱に並んで入っているところが可愛くて好き。
こういう田舎に暮らしていても、
もうほとんどの家の子はマッチを擦れないそうです。
うちの子は、マッチも、のこぎりも、なたも、おのも、
小さいうちから使っているので、ひととおりこなせます。
わたしが横着をして消えそうになったストーブの火も、
「あーあー」と言いながらうまく空気を入れて復活させてくれる。
その技術、よそではあまり使いみちがなさそうで残念だけどね。
よく枯れてぱりんぱりんに乾いた木の枝を見ると、
「あ、おいしそう」と食欲に似た気持ちがうごく。
手で折れるところだけぽきぽき折り、
麻紐でくるくると2回巻いてぎゅうっとしばって、
小さい束をたくさんつくっておく。
これは風のない晴れた午後のお仕事。
たきつけをちゃんと用意しておけば、
あとの手順も失敗が少なくてすむ。
なにごとも最初が肝心。
夕方、室温が下がってくると、猫が膝にのりにきます。
さんちゃんが「どてん」とのって、しばらくすると真鈴もきて、
無理やりわりこんで二段重ねの湯たんぽ。
あったかいけど…重いってば。
合計何キロあるんだ?
ちょっとどいてください。
ほら、雨戸しめてストーブつけてくるから。
アカネちゃんのおうちの畑から「冬の宝箱」届きました。
つやつやの立派な柿。黄色いキウイたくさん。
それに大きい大きい梨が3つ。
いつもいつもありがとう。
アカネちゃん、風邪ひいてませんか。
栄養士さんめざして、がんばっていますか。