大雨で電車が止まるということが近頃たびたびあるので、
天気予報を気にしつつの1泊2日でした。
以下、順不同に。
駅にて。
サミット関連の特別警戒の最中、警察官の姿がやたらと多い。
駅構内の目立つ場所に立っているおまわりさんは、
乗り換えや出口の場所を尋ねられて大変なのでは、と思う。
駅員さんではないから尋ねられても困るだろう。
なにしろこの大きな駅では、いつもおおぜいの人が
迷って右往左往していて、都会在住でないわたしでさえ、
道をきかれたことが何度かあるくらいだもの。
同じ駅にて。
すれ違うエスカレーターに乗っている若い女性の
ショルダーバッグの口が3分の1ほど開いて、
そこから黒いふわふわした丸い頭がぴょこんと出て、
おとなしく周囲を眺めている。
プードルのような小犬らしい。
電車の中ではバッグを閉めるのだろうか。
かわいそうな気もするが、家に置いていかれるよりは
ましだと犬は思っているかもしれない。
別の(どこか忘れた)駅にて。
地下鉄を降りてホームを歩いていると、
初老の男性が階段を駆け降りてきて、
ドアが閉まる寸前の電車に飛び乗った、と思ったら、
足からスライディングのように勢いよく転倒した。
仰向けに倒れたが、頭だけドアの外にはみ出して、
後頭部は打たずに済んだ模様。
持っていたお茶のペットボトルがころがり
電車とホームの隙間にすーっと落ちていく。
その人が上体を起こすやいなや、ドアが閉まり、
何事もなかったように電車は走り去る。
また別の駅にて。
コインロッカーが新式で、個別にコインを入れるスロットがなく、
中央にひとつあるパネルで一括して操作するようになっている。
しかしこれだと、ロッカーがいくつあっても、
一度にひとりずつしか開け閉めできないではないか。
それにナンバーの印字されたぺらぺらのチケットは、
昔ながらの鍵の何倍も紛失しやすそうで不安である。
映画館にて。
チケット売り場に長い列。
レディスデーのせいかと思ったら、その人たちの大半は
キレイな男の子のおおぜい出る映画を観に来たのであった。
こちらは別のフロアで別の映画を観る。
斜め前に70は確実に過ぎていると思われるおじいさんが
ひとりでポプコーンを持って姿勢よく座っている。
映画自体は他愛のないもので、それでいいのか?という
展開がラストまで続いたが、わたしは何度か手を叩いて笑った。
おじいさんも笑ったかなあ。
国立西洋美術館にて、コロー展。
そこから、よくよく考えて地下鉄を乗り継ぎ、
新国立美術館にて、エミリー・ウングワレー展。
どう考えても取り合わせが良くないが、
日を改めているとどちらかは見る機会を逃してしまう。
新国立美術館は初めて。
一見、無駄に広いのかと思ったが、居心地は悪くない。
それに今回のような作品を見るには
いくら広くても決して広すぎるということはない。
新しい絵本ができたので、お祝い。
イーノさんが晩ごはんをごちそうしてくださる。
わたし用にわざわざ特別メニューにしていただき、
すみません。でも全部食べられて、とても美味しかったです。
絵本については、また次回に書きます。