閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

伝書猫

2008-07-08 09:10:07 | 日々

水曜の朝からいなかった真鈴は、
日曜の夜に帰ってきました。
遠くから高い声で鳴きながら小走りに帰ってきました。

初めのころは長くて48時間程度だった「謎のおでかけ」が、
このごろ徐々に長期化している感じです。
この調子だと、うちにいるときと、いないときが半々になっちゃうぞ。

木曜から金曜にかけて、かなり雨が降ったのですが、
毛皮が汚れたり傷んだりしていません。
食欲は旺盛ながら、がつがつした感じはありません。
その間、野山をさまよったりはしないで、
いちおう屋根のあるところにいて、ゴハンも食べていたんだ。
食べていたとすれば「自主調達」か、そうでなければ
「お食事つき」のお泊りだった、ということになりますが、

…どこで?

トゲトゲのある黒っぽい小さい草の種みたいなものが
毛にしっかりくっついています。
いつも真鈴だけがこれをつけてくる。
うちの庭でも畑でも見かけないものです。
それに、うっすらと特徴あるにおいがしみついている。
工業製品、プラスティックかビニールのようなにおいです。
このふたつがそろった場所を探せば、
真鈴のお泊り先がわかる。
そして、それはたぶん家から300メートル以内のはず。

たびたびそこへ行く、ということは、
何か猫にとって楽しいことでもあるのかな。
伝書鳩みたいに、首輪に手紙でもつけてみようか。

そういう猫、このあいだTVニュースで見ました。
2軒の間を行ったり来たり、両方のおうちで
別の名前で可愛がられていました。
ある日、一方の飼い主が思いついて手紙をつけてみたら、
むこうから返事が来て、それ以来、猫を郵便屋さんに、
文通がつづいているのだそうです。
でも猫だから、まっすぐ配達に行くとは限らなくて、
ご近所なのに何日もかかっちゃうこともあるんだとか。

帰ってきた真鈴は、よく食べて、よく寝ます。
くうくう、鳩みたいに喉を鳴らして甘えます。
また雨が降ってきた。
もうしばらくは、うちにいるでしょう。
この雨がやむまで。
いなさい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする