閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

夏の黒猫

2008-07-29 13:26:21 | 日々



暑いのに、さんちゃんが来て「のしっ」と膝に乗る。
くるりと丸まって鼻先を押しつける。
鼻先だけぽちっと冷たい。
甘えているのです。

真夏に猫ゆたんぽは、ちっともありがたくないが、
放り出すのもかわいそうなので我慢する。
お出かけ真鈴に置いていかれて、さんちゃんは寂しいのだ。
ちょっと遊びたい気分のとき、手ごろな相手がいない。
茶々姉ちゃんも、すもも姉ちゃんも、目が合っただけで
「ふうーっ!」とおこられてしまうからなあ。
ボクはなんにも悪いことしてないのに。
せつない。

3歳はヒトなら幼児だが、猫は立派におとなの猫だ。
小さめの逆三角の顔。薄くて大きい耳。
首が長い。脚が長い。尻尾も長くて細くてまっすぐ。
てのひらが大きく、爪も長い。
筋肉質。きわめて短毛。
そのせいか、濡れることをあまり嫌がらない。
ポイントカラーこそないが、シャム猫の特徴に近い。
少なくとも、ご先祖に1匹くらいシャムがいたのではないか。
家系図つきで拾ったわけではないから、
一方的に想像するだけである。

5分間くらいそうしていてから、
いきなり爪で膝を蹴って飛び降り、
ぷはぁ!と息をついて、床の真ん中に長々とのびる。
ほらね、自分でも暑かったんでしょう?

 

早朝に、真鈴ご帰宅。
今回は丸3日間いなかった。
鈴が鳴らないので、見ると、首輪がない。
出歩く猫には、飼い猫だということを知らせるためにも、
首輪はつけておきたいのだけれど、失くしてきちゃった。

「猫の首輪の法則」というものがありまして。
「首輪を買ってから失くすまでの時間は、買った首輪の数に反比例する」

全身黒の真鈴は、首輪が映える猫だ。
前の首輪はグレイ系のヒョウ柄で、かっこよかったのに、
ひと月くらいで失くしてきた。
こんどのはスエード調のレンガ色のベルトで、
留め金と鈴が金色で、これもたいそう良く似合ったけれど、
自然にゆるみやすく、まずいかなあと思っていたら、
やっぱり1週間ももたなかった。
きっとどこか遠くない場所に落ちているはずだけど、
それをみつけるのは、真鈴をみつけるよりはるかに困難だ。
なにしろ首輪はニャアとも鳴きませんし。


珊瑚と真鈴、ひさしぶりに2匹そろい、
肩を組むようにして仲良く寝ています。
ときおり風のとおるテーブルの下。
日盛りの外は蝉の声でいっぱい。

 

コメント
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