<3月13日>
どのチャンネルでも終日流れ続けているニュースを
どうしても見ないではいられない。
詳しい状況がわかったところで何も良くならず、
かえって知れば知るほど恐ろしくなるだけなのに。
無意識のうちに息をつめて見ているので、
いつのまにか首と肩ががちがちになっている。
こうしてはいられないという焦りと、
どうしようもないという無力感の混合で、
喉の奥がきゅうっと詰まったままだ。
K子さんが手作りのお弁当を2つ届けてくださった。
これは震災とは関係がない。
関係があるとすれば、K子さん宅に週末に泊まるはずだった
お客様がキャンセルになり、用意していた食材が余ったから・・
ということだけだ。
そういえば、Mが出かけた木曜以来、
パンとスープ、ご飯とスープ、チーズひときれに果物1個、
というような超手抜きの食事ばかりで、
ちゃんとおかずを作って食べることをしていなかったから、
(帰宅した土曜日も、Mはそのまま地域の会合に出かけて
家で夕食をとらなかったので・・)
彩りよく詰め合わされたお弁当を喜んでいただく。
甘めに味付けたひじきの煮物などがおいしい。
もしも、万一、災害にあって避難所にいたとしても、
K子さんのような人は、てきぱきと人のお世話をして、
炊き出しの指揮をとって、みんなを安心させてくれそう。
そう思うと頼もしく(勝手にあてにしてすみません;)
自分もすこし大丈夫な気がしてくる。
好きな歌い手さんの公演が中止になったのを知った。
被災地ではないが、会場と設備が一部破損したため、とのこと。
そうでなくても、こんなときだし、まだ余震もあるし、
「まったく歌どころじゃねえ」だよ、ね・・。
某官房長官の会見の中継をみていたら、
回りくどい馬鹿ていねいな喋り方にうんざりしたので、
ニュースを消してDVDを再生してみる。
これは昨年おこなわれたコンサートのライブ。
ほんとうに嬉しそうな笑顔と、
「そのまままっすぐだ 行けよ」と歌ってくれる声が、
いまは何よりも心強い。
揺るがない。
惑わされない。
自分にできることをひとつずつしていこう。