閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

計画発電

2011-03-24 14:25:08 | 日々

夜に、外がいつもより静かだなと思ったら、
街路灯が消えているのだった。
家から少し下った県道沿いに立っている唯一の街灯で、
ついていると異様に明るいオレンジ色のあかりだ。

おかげで星がよく見える。
見上げたとき、視界に邪魔な光がさしこまず、
オリオン座のひとつひとつが大粒に見える。
このあいだのスーパームーンなども、
じつに気持ちよくのんびりと眺めることができた。
天体観測には絶好の時期かもしれない。

峠のトンネルも内部のあかりが消えている。
短いトンネルなので車のライトをつける習慣がなかったが、
さすがに途中で気づいて「おっとっと」と点灯。

あ、これでいいんじゃないか・・と思う。
誰も通らないトンネルなんか明るくしておく必要はない。
通る車がそれぞれ自前のあかりをつけて走れば良い。
こんなあたりまえのこと、気づかなかったのがおかしい。


電気のメーターというのは、使っただけくるくると
回るものだけれど、どれだけ節電したかわかるような
メーターが各戸にあれば良いと思う。
できれば、その節電した分をちびちび貯めておき、
貯めた電力で土曜の夜には家族で大型TVをみるとか、
冬に厚着をしてガマンしておいて夏の冷房にまわすとか、
余ったら人にあげるとか何かと交換できるとか、
それぞれの工夫次第でいろいろできれば、もっと良い。

原発の災害は、もちろん天災によるものではあるけれど、
あまりにも大きすぎるエネルギーを
無理して一か所でまとめて扱おうとした結果ではないか。
電力は遠くへ送るほど途中で減ってしまいロスが大きいそうだ。
それなら、もっと規模を縮小して、分散する。
電力会社だけに頼らなくたっていい。
都道府県、市町村、会社単位、家族単位で、
補助的に発電することを考える。

熱の出るところ・・工場とか、ごみ処理施設とか
温泉とかは、すべて発電所を兼ねてもらう。
ターミナル駅など人がたくさん通る場所には、
足踏み式の発電機でも仕掛けておいてもらい、
そのへんの照明は人力でつけるようにすれば良い。
各家庭は、自家用車を、あるいは家庭菜園を持つ感覚で、
小さな風車、小さな水車、小さなソーラーパネルを持つ。
自家発電はみんなの趣味になるかもしれない。
風が吹いたり、雨が降ったり、日が照ったりするたびに、
ちっちゃい電力がぽこぽことわいてくることを考え、
にんまりしたり、ちょっぴり気を揉んだりする。
(ぽこぽこと? ぴりぴりと? なんていうんだろう?)

手回しダイナモ懐中電灯がけっこう使えるんだから、
健康器具なんかもじゅうぶん発電装置になりそう。
運動したあと、それでコーヒーくらい飲めるかも。
携帯電話を手回し充電に・・という話は前に書いたけれど、
あるいは昔の腕時計みたいに「自動巻き式」にして、
ポケットに入れて歩くだけで充電できるようにする。
お年寄りは元気な孫の背中にしょわせて
「それっ!」と走らせてやればいい。

いま、うちにあったらいいなと思うのは、
小型のポータブル水力発電機だ。
川の流れのほどよいところに、ぽちゃんと沈めると、
中で羽根がくるくると回って発電ができる。
雨で水量が増えて危ないときはさっさと引き上げてしまう。
それくらいの大きさと重さの装置。
すいかみたいな丸い形で、しっかりした持ち手がついていて、
色はわずかに水色がかったグリーンなんか綺麗だなあ・・。


さてさて、きりのないSF(?)はこのへんにして、
昨日の「焦げたトースト」のつづきを少し。

おんどりが鳴かなくなったので、困ったホッジさんは、
ついに町の時計屋に出かけ、
目覚まし時計を買ってきたのでありました。
さあ、どうする、コッキー君。

(しかし、どうみてもこの人、田舎の農場主ではなく、
ヒチコック映画に出てくる新聞記者みたいですよね・・)

 

コメント
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