童話『大きなおなべのレストラン』(秋里信子・絵 国土社 2003年初版)がこのほど電子書籍になりました。
ほんわかしたオーソドックスな幼年童話、ですね。
なんて、自分で言うのも変ですけども(笑)。
こういうものは完全に「サニーサイド」で書いているので、ダークな要素は絶対入ってこないわけです。
わたしは、いつ何を書いたという簡単な記録を、中学生のころからずーっとつけており、そのノートによれば、このおはなしを書いたのは23年前、最初は絵本の原稿だったようです。
でも、それは絵本にはならなかったし、原稿も残っていません。たぶん、たぬきの親子が帰っていったところで終わりだったのではないかしら。
その後、後半のレストラン部分を書き足すなどして、62ページの読み物になりました。
書いたきっかけとかモデルとかエピソードとか、そういうの何も覚えてなくて、スミマセン。
たびたび書いていることですが、絵本や、絵のたくさん入っている幼年童話を、小さな子どもに電子書籍であたえることに、わたしは賛成ではありません。
それは、自分が小さな子どもだったとき、本の手触りやかたちや重み、ページをめくっていくわくわく感が大好きで、その世界にあこがれて書く人になったからです。
ただ、紙の本は10年20年くらいで品切れになってしまうことが多く、そこからの復刊が非常に難しいものですから、電子版なら(内容だけは)保存しておける、というのはありがたいことだと思っています。
もともとがやや大きめサイズの本なので、ご興味ある方は、なるべく画面の大きいタブレット等でごらんいただければ幸いです。寒い季節におすすめです。
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