閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

初霜

2024-12-20 23:15:15 | 日々

朝、うっすらと霜。日があたりはじめた場所から順に溶けていく。

 

野水仙。

 

冬苺。

 

うちのまわりには、千両=センリョウ、百両=カラタチバナ、十両=ヤブコウジと、冬に赤い実のつくめでたい系の植物がそろっている。
でも、万両=マンリョウだけないんだよね…と長いこと思っていたのだが、ふと見たら、これまで気づかなかった場所に、赤い実をつけた木があって、はて、これは…?
カラタチバナに似ているが、ずっと背が高い。センリョウとは実のつき方が違う。
図鑑で調べたら、まぎれもなくマンリョウ。
ようやく全部そろいました。




よくお庭に植えられているマンリョウは、もっと葉が密で、実もたっぷりついていると思う。
ここは日当たりがあまりよくない上に、つる草がからみ、ひょろひょろ曲がって伸びてしまった。
でも、鳥がどこからか運んできた種子から芽生えて、ここまでがんばって育ったのだから、えらいえらいとほめてあげましょう。

同じく冬に赤い実の目立つもの、ということで、小低木のアリドオシを「一両」とも呼ぶそうだ。
アリドオシは普通に山にあるけれど、枝にとても鋭くて細くて長いトゲがたくさん生えている。
うっかり触って痛い思いを何度もした閑猫としては、これは仲間に入れたくない。みつけしだいハサミで切っている。




パジャマはゆったりめが好きで、いつもオーバーサイズを選ぶ。
今回もそうしたら、もともとサイズ設定が大きめだったのか、かなりぶかぶかだった。
パジャマだから、まあいいけれど、冬物にしては襟あきが大きすぎて寒い。
一番上にもうひとつボタンがあればと思う。
ボタンをつけるのは簡単だが、ボタンにはボタンホールがなくてはならず、そっちはちょっと手間がかかる。
ミシンを使えばきれいにできるけれど、ひとつだけのためにミシンを出すのも気分的におっくうなので(たまにしか使わないから、いちいち説明図を見ないと糸かけもできない)、手縫いでやることにした。

ボタンの箱から、パジャマについているのと似たボタンを探し出し、さて、ボタンホール。何年ぶりか。いや何十年ぶりか。それでも、縫い始めたらなんとなく手が覚えていて、穴かがりも、そうそう、こうだったな、と懐かしく思い出す。
片側を念入りにこまかく刺しすぎてしまい、そうそう、こまかくしすぎると穴のふちが厚くなって、ボタンがかけにくいんだった。ほどいてやり直すほどではないので、反対側を少しゆるめに刺す。
ボタンホールは、ボタンのサイズにきっちり合わせて作らないといけないし、布を切るのでやり直しがきかないから、ちょっと緊張する。
あ、半ミリきつかったかな、と最初思うくらいがちょうどよい。
そんなことも全部思い出した。
これで襟元がすうすうすることもなく、理想のパジャマになりました。よしよし。

しかしですね。
これまで「眼鏡なしで針に糸を通せる」(←年齢のわりには)というのがちょっと自慢だったのだけど、何か月か針を持たなかった間に、ぜんぜん通らなくなっていた。
眼鏡をかけてもはずしても、とにかく針の穴が見えないし、糸を持つほうの指もあぶなっかしい。
大丈夫、こんなときのために、糸通しという便利な道具がある!
と、取り出してきたのはいいが、その糸通しの先さえ通らないのは、ちょっとショックでしたねえ。

ボタンもボタンホールもついてない猫。

コメント
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