閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

春散歩・その2

2022-04-11 22:51:57 | 日々

忘れたころに、ひとつだけぽかっと咲いたチューリップ。
しかし、この場所に球根を植えたという記憶がまったくない。
中をのぞいてみたら、桜の花びらが2枚入っていました。お賽銭、だろうか。

 

アオダモの花。
鉢植えで高さ60センチほど。今年はじめて花が咲いた。
アオダモという木は実生で増えやすいのか、思わぬところに幼木をみつけることがある。雑草と一緒に刈られないようにと一時保護したのが、そのまま何年もたってしまった。
人の背丈より大きくなる樹木を鉢で育てるのは、大型獣を狭い檻で飼うようで気がとがめる。早く地植えしたいのだけれど、適当な場所がないのだよなあ。
(適当なというのは、上を見て木の枝がない場所で、なおかつ自力で深い穴が掘れる場所、ということです)




梅はついこのあいだ花が咲いた気がするけれど、もう可愛い実がたくさんついている。



おやまあ。またフライング咲きのヒメアジサイ。どうもこの子はよくわからん(笑)。

 

アジュガ・レプタンス。
たまたま何かに1、2本くっついて来てしまったのが、たちまち居ついて、増えること増えること。クチナシの足元あたりにいてもらいましょう。シュウメイギクの邪魔しちゃだめよ。


フリージア。今年も元気でなにより。

 

本日の収穫。
畑の春菊がもう終わりなので、かわりに摘んできたのは、ハルジオンのつぼみ。これも春に一度は食べたいもの。
青菜の類は、ゆでるとしゅんとして、かさがうんと減ってしまうものだけれど、ハルジオンは歩留まりが良いというのか、それほど減らないので、なんとなくお得感があります。
食べ方を知りたい方は→こちら(の下のほう)をご参考に。
(あ、卵とじなんかも、いいかも。ちょっとずつ残った食材をとりあわせ、何でも卵でまとめて一品ふやす閑猫流)

本日のクレ坊。

夕方の縁側。お父さんを待ってたけど、なかなか来ないので、

遠吠え~~!

 

たまにだけど、わたしの部屋でスプレーマーキングをしてしまうクレちゃん。たぶんコマ吉に対する縄張りアピールだと思う。クレが見ている前でコマとべたべたしない、など、こちらも気を使っているのだが、音もなくやってきて、あっというまの早業なので、なかなか阻止できない。
カーテンにしなくなったと思ったら、こんどは棚に置いていたお気に入りのバッグをやられてしまい、洗えるものではなかったので、泣く泣く捨てました。
カメムシなどに比べれば、とてつもなくイヤな悪臭というわけではなく、もうすっかりおなじみの、ああクレちゃんだなあというにおいなんだけど、さすがにこのまま持って出かけるわけにはいきませんし。
(棚にはカメラやレンズもあり、ほんとはそっちのほうが危なかった!)
その日のうちに通販サイトをあさって新しいバッグを買い、捨てたのはひとつなのに、なぜかふたつも買ってしまい、そうだ、棚や床に置かないで、ぶらさげておけばいいんだ! と思いついてポールハンガーを買い、同じ棚に乗れないよう場所ふさぎを兼ねたツールボックスを買い、ついでだからと、前から欲しかった「猫壱」の猫毛とりブラシと爪切り鋏も買い、さんざん散財。
うん、クレは悪くないんだよ。なあんにも悪くないからね。

 

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春散歩

2022-04-10 22:27:52 | 日々

桜はどっと散り始めたと思ったら…

 

あたりはたちまち新緑に。

 

まわりのお山はこんな感じです。
遅咲きの桜あり、花と見まがう新芽あり。

桜が散るころ、山椒の新芽が出て、そろそろかなあと思っていると、タケノコが出る。
昨日はタケノコご飯を炊いた。きょうはタケノコちらしにして、庭の椎茸とミツバも入れてみた。柔らかい姫皮は、新わかめと一緒に味噌汁に。
ここから、煮たり、焼いたり、炒めたり、揚げたり、とタケノコづくしになっていく。

先週は、ヨメナご飯を食べました。これも春に一度は食べないと落ち着かないもののひとつ。
このあたりには本物のヨメナがないので、いつもノコンギクで代用しているけれど、まったく問題ない(と思っている)。まだ展開する前の新芽だけを摘みとり、さっと色よく茹でて、細かく刻み、塩を混ぜておく。それを炊きたてのご飯に混ぜるだけ。きれいなみどりと、ふわっと菊の香り。
タビラコ(=春の七草の「ホトケノザ」)の若葉も、寒い七草の頃よりはるかに柔らかそうで美味しそうに見えるんだけど、どうかしら。などと、春のこの時期、うさぎみたいになっている閑猫。

<追記>
試してみた。タビラコもオニタビラコも、若い葉は苦みもなく、生で食べられる。しかし、特に風味も香りも何もないので、まあ食べなくてもいいかなあ(というぜいたくなうさぎなのだった・笑)

 

西洋タンポポから少し遅れて咲き始めた日本タンポポ。

 

ラベンダーも雑草っぽくなってきたね。

 

オニタビラコ。
タビラコよりはいくらか丈夫そうに見える…とはいえ、鬼というほどじゃないけれど。どうやら植物の世界には「鬼か、姫か」の区別しかないらしい。


ハルジオン。ややピンクの濃い個体。うしろの黄色はキツネノボタン。
ちなみに、同属のヒメジョオンは「姫」がつくけれど、そもそも「ジョオン」という名の植物はない。そして「ヒメシオン」という植物は別にあるというややこしさ。

***

花壇の雑草(わざわざ植えたものではない、という意味)の、どれを抜いてどれを残すか、などとのんびり考えているうちに、どれもこれも、先をあらそってふえてきたので、あわてる。
今年はなぜかミツバの勢いがものすごく、ユキノシタを押しのけ、キャットニップを覆い隠し、山アジサイまでおびやかし始めたので、1時間ほどかかって大量に抜いた。しかし、すっかり大きな株になったミツバは根も深く、抜こうったって簡単に抜けやしません。




日本タンポポとハナニラ。

 

ハナニラの英名は「スプリングスター」(春の星)というそうです。

 

おいたをして閉じ込められた、のではありません。

 

出入り自由だよ。

 

お外でたくさん遊んだ子は、おうちでぐっすり。

 

本日の「いいね!」

Art of Everyday Life

前にもシェアしたような気がしますが、どれ見ても楽しいので、再度。

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クレちゃんと影

2022-04-07 16:23:15 | 日々

上から見るとほぼ黒猫。

 

 

 

 

 

本日の「いいね!」

『学研の科学』復刊! 編集長・吉野敏弘インタビュー

わたしはまったく理系のヒトではないけど、小学校の理科は大好きで、「科学」は1年から5年まで欠かさず購読してました。付録にリトマス試験紙とかガラスの試験管がついてたのがすごく嬉しかったな。

 

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桜その2

2022-04-05 22:56:04 | 日々

グッモーニン。
染井吉野にかわって、山桜がつぎつぎと満開になる。

 

あっちの山も、こっちの山も、いろんな種類の山桜が重なりあって咲き、どこ見ていいかわからないくらいだ。

 

 

朝日に匂ふ山さくら花。

***

毎年、桜が咲き始めると、小鳥のお接待は終了し、餌台はそのまま寝具店になって、こんどは巣材の猫毛を提供する。
今年は寒い日もあったので、うちの猫どもはまだ冬毛を脱ごうとしない。猫の数も減ったから、たいした量は用意できなくなったけれど、去年の残りが少しあったので、とりあえず網袋に入れて出してみたら、たちまちヤマガラがとりに来た。どこで見ていたのか、反応の早さに驚く。
せっせとついばんで、大きな球にしてくわえて行き、行ったかと思うと戻って来る。5回か6回繰り返し、そのあとぱたっと来なくなる。みつけたときにある程度の量を運ぶだけ運んでしまい、そのあとゆっくり敷き詰め作業にかかるのだろうか。
アトリエの巣箱はヤマガラ。染井吉野の巣箱はシジュウカラ。小鳥の世界でも、南向きの日当たりの良い物件は好まれるようだ。


ツルニチニチソウ。
どうもこの名前が発音しづらく、「ツルニチ」と短縮形で呼んでいる。

小学生のとき熱心に読んでいた翻訳児童文学…たぶん『メアリー・ポピンズ』ではないかと思うけど、その中に「ニチニチソウのような青い目」という表現があった。
それで、ニチニチソウの花は青、と覚えていたのだが、そういえば、ニチニチソウってピンクか白しか見たことがない気がする。青いニチニチソウって、あるのだろうか?
調べてみたら、ペリウィンクル・ブルー(=明るい青紫色)のペリウィンクルというのが、どうやら(日本でいう「ニチニチソウ」ではなく)この「ツルニチニチソウ」のようなのだ。
「ニチニチソウ」とは、つるのあるなしだけでなく、おなじキョウチクトウ科でも属が違うらしい。ニチニチソウが熱帯原産で寒さに弱いのに対し、ツルニチはヨーロッパ原産だから、イギリスの話であれば、こちらの可能性が高いかも。

ということで、『メアリー・ポピンズ』のいったいどこに「ニチニチソウ」が出てきたか、ということが気になり、このあいだからあちこちめくってみているのだが、いっこうにみつからない。
わたしが持っているのは岩波書店の、ものすごくぶあつくて重い本で、文字も(いまどきの子どもの本と比べれば)びっくりするほど小さい。
当時9歳の閑猫ちゃんは、これをほくほくと抱え込み、何回も何十回も繰り返し読んで飽きることがなかった。
しかし半世紀以上たって読み返すと、内容的にもかなりびっくりするところが多く、いまから90年近く前に書かれたということを差し引いても、これって本当に子どもの本なのか?と思わずにはいられない。
第1章でいきなり風にのって登場した主人公は、つっけんどんでうぬぼれ屋で我が強く、子どもたちには厳しく、いいところがほとんどない。しかも、半ば強引に押しかけてきてベビーシッターになったのに、第2章では早くも休暇をとり、マッチ売りのバートと半日デートしてるんですからね。

本日のコマ吉。

あごのせてる寝。

 

くーすー。

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パウア貝

2022-04-02 21:31:25 | 日々

海のオパールとも呼ばれるパウア貝。ニュージーランドでとれるアワビの一種。
W先生のウクライナ支援チャリティーショップでゲット。

海にいるときは地味な貝で、研磨することでこの綺麗な色とつやが出てくるらしい。乱獲をふせぐため、現在は採取が厳しく制限されているとか。
長さ13センチほど。貝殻の上にてのひらを置くと気持ちがいいので、ときどきそうしている。

この貝の名は、キャサリン・マンスフィールドの小説で知った。読んだのは40年くらい前のこと。
ニュージーランド生まれのキャサリンは、ロンドンやパリで暮らしながら、ニュージーランドを舞台にした美しい中短編をいくつも書いたが、作家としての生活は短く、34歳で早逝した。
ずっと名前だけ覚えていた貝の実物を、初めて手にすることができて、感無量です。


ミツバアケビの花、水玉つき。
左が雌花、右の房状のが雄花。

 

アケビはたいてい高い木の枝によじのぼっているので、花も観察しにくい。たまたま低いフェンスにからんでいたのを大切にしていたら、どんどん調子に乗ってきて、いまやこの一帯はかなり厄介なことに…。

 

本日のコマ吉。

お天気になったので、シイタケを干してます。

 

でも夜はまださむい。

 

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2022-04-01 20:40:46 | 日々

ほろほろと散り始めている木もあるけれど、急に気温が下がったから、もうしばらく楽しめるでしょう。

 

 

 

なんだ、やっぱり撮るんじゃないかー。
(ははは)

 

山桜は背が高く、花にはまったく手が届かない。
真下へ行っても逆光で見えないので、遠くから眺めるだけ。
染井吉野が人気があるのは、枝が横に張り、低い位置で花を見せてくれるからでしょうか。

 

山桜の一種。まっ白い花と、いまだけの新芽のゴールド。
これからコナラの薄緑の葉もいっせいに開き、山はふわふわとした春の配色になっていく。

 

レンギョウといえば、長くすーっと伸びた枝に一列に並ぶ黄色い花。しかし、この「長くすーっと」の管理がどうしてもうまくいかず、変な方向に行っては隣の木に突っこんだり、道にはみ出たりと暴れ放題なので、わが家ではレンギョウはあまり優遇されない。
ざっくり刈りこんだ短い枝に、花と葉が半々になったところも意外と悪くないですが。

 

芝生のキランソウ。
って、いったいどこが芝生なのやら。

 

春の景色だねえ。
庭につくしが生えるのはあまりほめられたことではないけど、2本だけだから、いいか。
(ぼーっと黄色いのが問題児のレンギョウくん。その左の、何かちょっと怖いトピアリーに見えないこともないキンモクセイの根元では、ひそかにシイタケ栽培中)

 

今年も会えたムスカリ三姉妹。

 

本日の「いいね!」

虚構の歴史が現代に根付くメカニズム 偽文書研究『椿井文書』著者に聞く

えっと、虚構新聞? じゃないの? と思ったら、そうか、4月1日ですか。


嘘であって欲しいようなニュースがあふれているので、なんとなくエイプリル・フールどころではないような…。
閑猫は毎年「誕生日献金」と称して、ここ数年はユニセフと国境なき医師団に、すこしばかりの寄付をさせていただいていますが、今年は追加でUNHCR(国連高等難民弁務官事務所)にも。一日も早く必要なところに届きますように。

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