この2か月の間に、ある建築材料を建材店の営業さんに伝えたところ、
「知らない」と回答を受け、ショックを受けた。
その一つが「軒天ピーリング」
ある説明文によると、
「合板を下地にして、溝の入った化粧材を貼り合わせたもの。
かつてはよく使われたが、最近では人気が落ちて、あまり使われなくなった。」
年数が経つとこのようになる。
お客様から貼り替えの依頼を受けたので、早速連絡をした。
「軒天ピーリングは何処のが取れる?」
「えっ?『軒天ピーリング』・・ですか?」
「えっ、分からん?」
「あっ、はい」
「・ ・ ・ あっ、そう」
そして、もう一つが「コンビボード」
ダイケンの商品名だが、
現場の床を一部解体したら、これがフロアーの下に貼ってあった。
断熱と防音の効果がある。
アパートだったので階下への音を和らげるために貼ってあったようだ。
急きょ、別の営業さんに「コンビボードってすぐ取り寄せできる?」と尋ねたのだが、
「すみません、『コンビボード』は扱ったことが無くて、知らないんですが」と返ってきた。
「断熱と防音用の床下地材よ」
「調べてみます」
程なく連絡が入った。「問屋に在庫があるそうです。すみません、知らなくて」
どちらの商品も20年以上前なら普通に通じてたはずなんだけどね。
2人の営業さんが知らなかったことを責めているのではない。
営業さん達(私よりも若い)が知らなかったのは、軒天ピーリングの説明文にもあったように、
最近では人気が無く、あまり使われなくなった、という事だ。
建築業界に携わって(別の仕事をしていた時期もあったが)30数年。
「俺って、この業界長い?」って思わず独り言。
やっぱり、50半ばのおっちゃんになってしまったんだ、とショックだったのである。
そして、
今日西三城町を通ったら、『レイクイン大村』が解体中だった。
あのホテルは最初に勤めた会社が工事を請け負った。
私も途中から現場に入ったのだが、確か22歳か23歳の頃。
入社2~3年目ではなかったろうか。
今も記憶に残っていることがある。
テナントとして入る佐賀の焼肉屋さんへ何回か出向いて行ったこと。
ブロック用の差し筋をして回ったこと。
フロントの上部に、モザイクタイルをランダムに敷き詰めたこと。
深夜まで残業していたこと。
竣工検査前に床に敷き詰められた大理石を拭いて回ったこと。
工事中の1シーンを昨日の事のように思い出せるところもある。
老朽化からだろうか?解体理由は知らないが、
横を通りながら
「そうか、30年以上たったんだよね。お疲れ様でした」
と声を掛けた。
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私にとっても思い出深い建物です。
実は、今でこそ話せる秘密の話もあるんですよ。
故虎島和雄先生の青年部員だったころ、会議や食事会で大会議室を度々使っていましたよ。
とても思い出深いホテルです。
当時からCAはしょっちゅう見かけていましたよ。
インターナショナルホテルが出来るまでは、レイクインに
たくさんのCAが宿泊していたようですね。^^
そうそう、当時の作業員さん達が「JKがよかねぇ~」とよく言ってたけど、当時は全然理解できんやったなぁ。彼女らが道を歩いとってもちっとも気にもならんかった。
その作業員さん達の歳になった今、なるほどなぁ、と思えるこの頃です。ハハハ。
変な路線になってしもうたバイ。
夕刻お決まりのキャリーバッグとともにタクシーから降りてくる姿が見られました。
俺がバイトしてた喫茶店にもお茶しに来てたし[E:smile]
でもそれが財産なんだよね。
だからこそ、その時々に対応できてるんだと思う。
あっ、そういえば誰か同級生が勤めとるって聞いたような気がする。
右の部屋に全日空の何がしかが出来ると聞いたときには、スチュワーデスさんが泊まりに来るんじゃないか?なんて話で現場で盛り上がったこともありましたよ。
なんの、それだけ抽斗が多いってことだし、顧客の要望に応えられるってことじゃん。
> 解体中のホテル
かつて同級生が務めていたし、脇の全日空カウンターで度々チケットを購入した思い出が。。。