時系列としては前後します。
土地売買の契約を済ませ、「要解体」の母屋の内部を改めて見直した。
台所だった土間の部屋に入りみると
天井はどうなってんだ? と見上げると
煤けた太鼓梁が
「お~、立派な古民家やんか。こりゃ、解体処分せずに、改修しよう」
後日、出来上がった謄本を見てみると、
母屋も納屋も建築当初は登記上は「草葺き屋根」となっている。
登記年月日からすると、どうやら新築時には建物の登記はされてなかったようだ。
なので、この建物の正確な築年数が分からない。
その後、増築やら屋根改修(「草葺き」から「土葺き瓦」、そして「セメント瓦」へと)を経てきたようである。
過日、ご近所のおばあちゃんが寄っていただいた折には、
「ここは母の実家になります」とおっしゃっていた。
80前後の方のお話なので、それから計算するに、
築60年から築80年は経っているのかも。
次男にもなるべく既存を生かした改修をしてもらうようにお願いをした。
母屋内部解体の取り掛かりは、
2階にある1部屋の天井・壁のベニヤを解体し、1階和室の天井を落とす作業。
解体に取り掛かった次男の悲鳴が聞こえてくる。
長いこと、天井裏は小動物のねぐらだったようである。
天井裏に乗せてあっただけで、
おおよそ断熱の意味をなしてなかっただろう発砲スチロールの板が、
小さく噛み砕かれている。
一部には山盛りになった糞。
それが、天井を解体する次男に降りかかっているのである。
すごい。
乾燥していて糞の臭いはそうでもないが、
尿の臭いがきつい。
小学生の握り拳ぐらいある頭部の骨も出てきた。
元は平屋だったようである。
2階部分の部材は煤けていない。
片付けは、ぼちぼち私達夫婦がやることにする。
解体初日(6月24日)の作業は終了。
↓ 面倒なのにポチッと頂き、ありがとうございます。励みになります。
母屋・納屋の周りの伐採が一通り完了したので、
次に、土木屋さんに崩れた泥の片付けと法面の切り土をお願いすることにした。
当初、人力でコツコツとやるか!とも考え、土嚢袋を買い込んで挑戦したが、ふた袋につめたところで「こりゃ、数ヶ月掛かるわ~」と諦めたのである。
まずは隣接地の地主さんに連絡して、越境して切り土する許可をいただきに行った。
隣接地といっても、私が今回購入した土地も元は同じ地主さん。
母屋と納屋、それに掛かる土地を昔売ったのだそうだ。
母屋と納屋の裏側(北側)を切り土すること(土羽が崩れているので、法律的には地主さんの責任範囲らしいのですが、今回はこちらで費用負担すること)
その発生土を西側の土地に盛り土させていただくこと(残土処理する費用をカット)、
そして、許可を頂くついでに、
少々荒れた北側と南側の畑の伐採・草刈もこちらでさせていただくこと、
のお話をした。
地主さんから、承諾を頂いた。
以前、母屋と納屋を貸していた頃は、
借りた方が周りの畑の管理もやってくれてたので、きれいにしていたんだそうな。
畑も10数年以上もほっておくと、「林」になるんやねぇ。
自然というものはすごい。
さあ、土工事着工です。
進入口に角度があり、次男のクラウンが上って来れなかったので、ここも処理。
次男もクラウンで「楽勝やん!」と上ってこれるようになった。
これで2t車もバックで入れそう。
裏側です。
着工前
施工中
完了。
これで、土がかぶって柱が20cmほど腐ってしまい、
下がってしまった部分の補修工事が出来る。
範囲からして20枚以上も敷き詰められていたんじゃなかろうか。
防草または肥料に!ということだったんだろう。
聞くところによると、以前の持ち主さんのご親戚が畳屋さんとか。
オール天然素材なら土に帰るんだろうが、最近の畳にはビニール糸が使われている。
それで、ビニールの糸が重機に、キャリーに、足に、と絡み往生た。
土木屋さん曰く「こいが一番困っとですよ」
(完了写真は7月14日現在です。ひと月ほど現況は進んでおりますが、ぼちぼちアップしてまいりますので、リアルタイムでの投稿まで気長にお付き合いください)
↓ 面倒なのにポチッと頂き、ありがとうございます。励みになります。