遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

資料27-1 『納札 能楽合せ』(1)

2020年12月28日 | 能楽ー資料

能楽の納札です。

納札は、千社札ともよばれ、神社や寺に参詣し,その記念に、自分の姓名,住所などを記した札を納めたり,社殿に張るなどするものです。

古くは、巡礼者が霊場に参拝したしるしに納める札のことでしたが、手書きから墨刷り、さらには多色刷りの華やかな品が増え、次第に好事家の愛好品となり、交換会も行われるようになりました。また、本来のおさめ札から、商売の宣伝や名刺代わりにも広く使われるようになりました。

14.6cm x 12.0㎝、厚2.9㎝。大正時代。

蛇腹の両側、表裏に、びっしりと納札が貼ってあります。

 

その中で、今回と次回は、能楽の納札を紹介します。

見開きで、2枚の納札が貼られています。

 

絵の大さ:13.8cm x 9.9㎝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵を描いたのは、熊耳 耕年(くまがみ こうねん)明治2(1869)年- 昭和13(1938)年)。明治から昭和時代はじめにかけての浮世絵師、日本画家で、挿絵画家としても活躍しました。

 

 


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3 コメント

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Unknown (jikan314)
2020-12-28 18:08:20
遅生様
とても興味深い能楽絵のコレクション。感服致しました。
定家については、小生のテーマでも有り、謡曲や式子内親王の御生涯を追い掛けておりますが、本物の能は見た事がありません。
葵の上、葵は今日から源氏物語紅葉賀ですので、先は長~い目で見て頂ければ幸いです。小松政夫さんのご冥福を。
謡曲は、伊勢、源氏、新古今の影響が大きいので、御所蔵と共に、色々とお教え下さい。
拙句
鬼が去りゆっくり紅葉見てしがな
(GoToトラベルで古今伝授の里を、諦めました。残念!)
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jikan314さんへ (遅生)
2020-12-28 20:04:10
こちらこそ、教えていただく事ばかりです。とにかく、読めないことにはお話になりません。もどかしい限りです。
いくら足利義満がバックにいたとはいえ、あれほど多くの古典を創作に取り入れた世阿弥は、やはり天才だと思います。
間口の広さだけが取り柄の超雑多コレクションですが、能楽の部も、もう少し頑張ります(^.^)
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jikan314さんへ(弐) (遅生)
2020-12-28 20:25:42
古今伝授の里へ行かれる予定ですか。あの場所は、昔、よく魚釣りに行きました。当時は何もなかったです。雰囲気は、一乗谷遺跡に似ています(ずっと規模は小さいですが)。
夏には、隣の明健神社で、薪能、くする桜が毎年演じられます。古今伝授にちなんだ創作能です。場所柄、非常に雰囲気があります。
よかったら、故玩館へもどうぞ(少し距離がありますが)。
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