先回に引き続き、明治七宝の紹介です。
高 18.5㎝、幅 7.5㎝。明治中ー後期。
近代七宝の技術が確立し、欧米への輸出がピークに達したころの品物です。
イギリスからの里帰り品です。
西洋を意識した、対称性の高いデザインです。
胴には、鳳凰と龍が2匹ずつ描かれています。
このような模様は、なぜか古代紋とよばれていて、盛期尾張七宝の得意とするパターンの一つです。
花瓶の内側や底にも青釉が施されています。
鳳凰と龍も格調が高い。
小品ながら、完成度の高い七宝です。
縁取りの植線は銀でしょう。
表面の平滑度が高く、まるで釉薬の下に色絵があるような錯覚をおぼえます。
当時、欧米の人々が競って求めたのも肯けます。
物欲は無いのですが(花は別カモ)、こういう花瓶は好みです(*^^*) 小さいけれど素晴らしい!!
でも、私は増やさないようにしなきゃ(;^_^A
まだ土蔵にも入ってませんし(土蔵の前部屋のお片付けに着手)
でも、素敵ですね~~
実物見たら買っちゃうかも!アブナイアブナイ(笑)
それにしても、やはり、日本人の手先の器用さが現われていますね。
明治の超絶技巧の一つの頂点ですね!
これじゃ、ヨーロッパ人のみならず、多くの人々が惹かれますね。
でも、これを机の上にさりげなく置いておくと様になります(^.^)
もう今では、こういう品は作れないと思います。作ったとしたら、手が届かない金額になります。
そういう点で、骨董は良いです。七宝に限らず、明治の工芸品は高品質ですから、小遣いの範囲でリッチな雰囲気が得られます(^.^)
おお、七宝とはこういう物か、と納得がいきますから。
でも、デザインのバリエーションがものすごくあるので、集め出したらキリがないですね。
ま、どんな骨董についても言えることではありますが(^^;
こちらも美しいです。
格調高くきれいで、手の込んだ模様ですね。
毎に眺めていたいです♪