陶胎七宝の把手付蓋物です。
胴径 12.9㎝、高台径 7.2㎝、高 10.3㎝。重 438g。明治初。
クリーム色の陶土に泥七宝の典型的な陶胎七宝です。
ハート形植線で地を埋め、草花と蝶紋を煌びやかに配置しています。
京都錦光山系の作品ですね。
把手も含め、蓋の装飾が特に見事です。
桃形の把手は、七宝ではなく、色釉で彩色されています。
蓋に較べると、胴は地味です。
蓋のような草花蝶紋ではなく、幾何学模様が主です。
以前のブログで、陶胎七宝草花蝶紋蓋物を紹介しました。
今回の品と非常によく似ています。
二つを並べてみると、把手を除けばウリ二つ。
本体(胴)を交換しても、わからないほど(^^;
ヨーロッパでは、宝飾品入れにでも使われたのでしょうか。
私なら、お菓子入れ(^.^)
陶土の部分に年季を感じます。
改めて陶器なんだなあともうのですが、蓋を入れ替えても違和感ないくらいに納まる精密な規格製作の技術にびっくりです(^^)
作っているところが気になりますね笑
蓋物というのはあまり馴染みがないし、中途半端な品だなあと思っていました。
でも、案外、人気の品だったのかも知れませんね。沈香壷のような単なる装飾品ではなく、実用性も備えていますから(^.^)
胴体を入れ替えても分からないくらいですね。
これらは、典型的な「陶胎七宝」なんですね。
非常に繊細で上品なものですよね(^_^)
ヨーロッパのセレブな女性達に、身近に置かれ、愛されたのでしょうね(^-^*)
陶器+七宝の性格上、あまり大きな物はできないのですね。
いきおい、女性に受ける可愛らしい品が多くなりました。
それはそれで、輸出戦略としては良かったのではないでしょうか。
今、里帰りの品を、ビンボーコレクターがポツポツ集めています(^^;
テレビで、パリの蚤の市からこれと似た蓋物がでてきました。鑑定は高価なアンティークで、
ブルージュのボンボニエールでした。
私のは、ネットの蚤の市です(^.^)
TV番組は、BSのお宝鑑定旅でしょうか。ビデオにとってあるので、見てみます。