梅雨の切れ間です。
久しぶりに、裏庭の掃除をしました。
ブロワーも使って、かなりきれいに・・・・

ところが、次の日、ガックリ。
一夜にして、笹の葉がいっぱい(^-^;)

原因は、裏の竹藪でした。

うっそうと茂っています。

下を見ると、一面、笹の葉のじゅうたん。
実は、この下に、回遊式の庭があったのですが、故玩館を改修するときに、埋めました。
江戸後期くらいの造りでしょうか。修復するだけの資力が・・・・半世紀ほど前までは、何とか原型をとどめていたのですが・・・・今となっては、私の記憶の中にあるのみです。
同じ理由で、西側の茶室(の残骸)も撤去しました(^-^;)
残る仕事は、竹藪の管理。
これが、なかなか大変なのです。

竹は子孫を残すため、筍をつくります。ほおっておくと、そこらじゅう、竹だらけ。そんな訳で、毎年、5月連休明けから6月一杯は、タケノコ退治に明け暮れる毎日なのです。数百本は退治するでしょう。もちろん、いただきます。真竹、破竹の類ですから、味は良い。でも、食べられる量はしれてます。ほとんど、差し上げもの。
6月の終わりごろ、竹にとっては、子孫も残したし、ヤレヤレということでしょうか、一斉に葉を落とし、新しい葉に代わります。
竹の落葉の季節は今なのです。だから、こんなにも笹の葉が。
集めてバッグに入れ、運びます。これが相当に重い。全部で、6袋、ありました。

苦労して運んだ先は、向かいの畑脇のコンポスト。ここに積み上げます。
中山道沿いなので、街道歩きの人たちが不思議そうに眺めて行きます。
さて、この笹葉、コンポストの資材にピッタリなのです。
笹の葉(竹の表面にも)には、高温菌がついています。細菌類のなかでも、高温で活発に活動する菌です。もともと、竹藪には、笹の葉が積もってできた良質の腐葉土があります。竹葉や竹粉が堆積した場所は、80℃にもなる場合があります。活発に菌が活動し、発酵熱を出すのです。そして、高温であればあるほど、発酵、分解は早くすすみます。
家庭の生ごみの中に、竹の葉を入れてやれば、早く分解が進み、良い堆肥が作れるのです。

畑隅の竹葉の山。その下を掘ってみると、いっぱいいました。
カブトムシの幼虫です。数十匹、います。秋が楽しみです。

タケノコ、笹の葉コンポスト、カブトムシ・・物干し竿や畑の柵棚にも使い放題・・120年前の濃尾大地震の時には、地割れの恐れのないこの竹藪で数か月過ごしたとか・・・
やっかいものとされる竹藪ですが、まだまだ活用の余地有りですね。
大変だから全部伐ってしまったら、の声も多いのですが、もう一つ伐れない大きな理由があります。それについては、いずれまたブログで。