一本しかない梅の木ですが、梅が大量にとれてしまいました。
その梅を、どうするか?
梅の実は、案外、あしがはやいので、早急に処理しなければなりません。
で、以前のブログに書いたように、
梅干しに、1.5kg、はちみつ漬けに、3kg使いました。
でも、まだ、こんなにあります。
ざっと、12kg。

大量に保存するなら梅ジャム
すべて、梅ジャムにします。
理由は、長期の保存が楽なのと、喜んでもらっていただける人が多いからです。
私の家では、毎朝のヨーグルトに入れます。家族4人、毎日ですから、かなりの量を消費します。
作り方は通常のジャムと同じ。
鍋に梅を入れ(必要ならわずかの水を加えて)、加熱します。

最大の問題は、梅の種の取り出しです。
多数の種を箸などで取り出すのは大変です。
そこで考えたのがこれ。
餅焼き網の上で、裏ごしの要領でゴシゴシします。
写真のように、脚付きの網なら、少々強引にゴシゴシしても、
網が外れる心配がありません。

あっという間に、作業終了。

あとは、砂糖を加えながら煮詰めます。
だんだん色が濃くなるので、緑色を保ちたい場合は、
手短に煮詰めます。

銘菓「うめの恵」
ここでひと手間かけ、梅ジャムをスイーツに変身させます。

梅ジャム500gに対して、粉ゼラチン25gを振りかけ、よく混ぜます。
(ゼラチンの量を減らせばゼリー、増やせばグミになります)
電子レンジで、3~4分加熱。
熱いうちに、型にいれて冷まします。
最大の問題は、型です。
出来上がりは、非常に味が濃いので、通常の型では大きすぎます。スリムな型が必要です。
ケーキ材料専門店で、下の品、2種(四角、半円)を見つけました。

ここで、もう一つの問題が。
ステンレス製の型にそのまま入れたら、取り出すことができません。
ゼラチンが強くくっついて、型から外せないのです。
ゼラチンを使った場合の型抜きには、バターやオイルを塗るの一般的ですが、
その後の処理や食感を考えると、あまり良いとは言えません。
そこで、アルミホイルを全面に敷き、そこへ入れるとうまくいきました。

こんな具合です。
一晩、冷蔵庫に入れ、アルミホイルをはずします。

例によって、小皿にのせ、お茶うけに。
非常に味が濃いので、できるだけ薄く切ってください。

豊楽焼小皿。

鼓紋小皿。

伊万里青磁小皿。
人に差し上げるときは、こんな感じで、名付けて「うめの恵」(^-^;)

実はこれまで、
柚子柿の恵、イチゴの恵、ブルーベリーの恵などをつくってきました。
要領は、皆、同じです。
このうちで、羊羹のような厚さでパクパク食べられるのは、柚子柿の恵です。
味の濃さが、ほどほどです。
柚子柿の恵は、熟した柿に柚子ジャムを入れ、フードプロセッサーで処理したものを
ゼリーで固めたものだからです。
梅ジャムは特に味が濃いので、そのまま使うのではなく、
柚子ジャムと同様、他のものと組み合わせるのが良いと思います。
さしあたっては、梅羊羹にする予定です。