プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★欺瞞サミット

2008-07-09 13:46:13 | 日記・エッセイ・コラム

 つゆ特有の高温多湿は、気力まで湿っぽくし、動きも物憂げになってしまう。午前中、買い物に出たらある回転寿司屋の前に行列が出来ていた。

 開店30分前にもかかわらず、20人位の客が列をなしている。「この暑いのに御苦労さん」と、声をかけたくなった。開業10周年記念と銘打ち、期間限定で平常時の半額で提供しているのがお目当てらしい。物価の高騰で、食事代を少しでも安くあげたいと思う庶民の気持ちの表れだ。

 さて、温暖化対策・原油高・食糧難を議論しているサミットでは、冷房がきいた場所で金に糸目をつけぬ豪華な食事を楽しんでいる。しかも、日本には「懐石料理」という素晴らしい食文化があるのに、なぜかフランス料理だ。食糧難にあえぐアフリカ代表の首脳たちには、この贅沢がサミットのステータスだとの畏敬の念を与えるのだろうか?

 英国紙が、3年前の英国サミットの3倍以上の高額運営費を批判したのに対し、日本政府筋は、前回の沖縄サミットでは815億円だったが、今回は605億円と少ない費用で済んだと誇らしげに反論する無神経さが腹立たしい。大衆は汗を拭きふき、店の開店を待っている好対照の図式が惨めで滑稽にさえ思えてきた。