仙台空港に降り立って、ターミナルビルの大きさに驚いた。また、ターミナルビルに隣接する空港アクセス線が昨年開通し、JR仙台駅までの所要時間が24分(快速17分)と短く、都市部への移動が非常に便利だ。
年間旅客数は、340万人(国内300、海外40)弱だが、羽田との便がない中での数字だけに、今後なお利用が増加する予感がした。国内線は10対地(千歳・成田・中部・伊丹・関空・神戸・広島・福岡・那覇・小松)で、主要エリアを効率的に網羅している。新潟路線が廃止されても、日本海側で小松が唯一存続している点に歴史的な因縁を感じる。
いっぽう、小松空港の旅客数は対羽田便が大半を占めており200万人弱で、人口規模の割には健闘している。本来なら第三種空港でも何ら不思議ではないところ、自衛隊との共用飛行場の恩恵を受けて大型ジェット機の就航が可能で大量輸送を実現している。
金沢から東京まで、空路50分(厳密には小松~羽田)に対し、陸路は上越新幹線経由で約4時間かかる。しかし、2014年に北陸新幹線が開通すると様相が一変する。空港往復時間やアイドルタイムを加味すると、陸路と大差無くなり、大幅な減少が目に見えている。県当局では、国際線の拡充に躍起だが、マーケット・サイズを考えれば無駄な投資に思えてならない。