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時悠人chosan流処世術

★萩紀行⑤:松陰先生

2021-11-25 07:27:23 | 日記・エッセイ・コラム
 吉田松陰は、「安政の大獄」で捕えられ、30歳の短い生涯を閉じたが、多くのことを成し遂げた。

 江戸遊学中の23歳の時、140日間におよぶ東北周遊に出ているが、藩が発行する通行手形が、国許から届くのを待たずに出発したために、士籍を失い、浪人になったことが惜しまれる。

 道中を記した『東北遊日記』の一節に、「皆曰く、ひろく学んでしかる後遠遊すと。僕はすなわち遠遊して後に学を博す。」とあり、松陰の哲学が窺える。

 国の未来を見据え、志を高く持ち、周囲の目や危険を顧みず、信念を貫徹し処刑されたが、その遺志を継いだ松下村塾の門下生が、明治維新に活躍した。

 ネットで得る情報は、陳腐化する。しかし、自分の目で見て、得た知識は、忘れない。私には、松陰先生が、スマホ依存症を、こう嘆いているように思う。