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神谷和宏http://www.katch.ne.jp/~k-kami/です
相手のベースに合わせることは、
よい人間関係を築き、
相手と仲よくなるにはとても重要で効果のある方法です。
ところが、
実際のコミュニケーションの場では、
ベーシングだけでは会話が進まない場合があります。
「今日は暑いですね」と言われ
「ほんとうに暑いですね」と答えたものの、
それに続く言葉がないとやりとりは途切れてしまいます。
さて、この場合どうしたらいいのでしょうか?
「きょうは暑いですね」に対し
「ほんとうに暑いですね」までは基本パターンですが、
その後に「お宅ではもうエアコンは使っていますか?」と
いった質問をひと言加えるのです。
これは「ペーシング+α」です。
ペーシング+αの加え方にも技法があります。
ひとつは、名前を付け加えるだけの簡単な方法です。
「ほんとうに暑いですね、佐藤さん」と、
名前を呼んであげるだけで、
相手の受ける印象はだいぶ違ってきます。
佐藤さんは気をよくして、
向こうからさらに会話を続けようと努めてくれます。
もうひとつは、前述の「ほんとうに暑いですね」と
おうむ返しで答えたあと、ひとつ質問をつけ加える方法です。
「ほんとうに暑いですね。これから出張ですか?」と
質問を投げかけると、相手は答えなくてはならず
「そうなんですよ。大阪まで行かなくてはならないんです」と
返してきます。
「大阪までいかれるんですか、大変ですね。
暑いから気をつけてください。ところで何の出張なのですか?」と
心づかいを示し、次から次へとミニ会話が成立します。
ただの挨拶のはずが会話になって、
あなたの人間性が相手に伝わり「いい人だな」と
思わせることができました。
こんな簡単なやりとりでコミュニケーションをとり、
あなたは仲よくなるきっかけがつかめるのです。