コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

引っ張るリーダーは役に立たない

2007-11-29 06:44:15 | Weblog

いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です。

メルマガが、大好評です。役にたちますよ。いかがですか?

昨日、エンカウンターの研修会がありました。
そのときに、よくあるブラインドウォークといって
目隠しして相手を誘導しているというワークがありました。
ある人は、
両手で「俺が導いてやる」という雰囲気で引っ張っていました。
しかし、その後の感想で
「無理に引っ張られるので、とても不安です」という回答でした。

つまり、引っ張るリーダーは、
リーダーシップが取れず、本人は気づいていないということです。

日本人はずっと、リーダシップは人を引っ張っていく力だ、
と思い込んでいます。

だから
「あなたはリーダーシップに欠けている.」と言われれば
{われれば、それは、正しいと思われる答えによって人を
無理やり引っ張っていく力が不足しているということでした。

高度成長期には常に正しい答えがありました。
「欧米の先進因はこうやって成功した」
だから、日本が復活するためには
とにかく欧米のやり方を真似て、
「彼らがやった通りにやればよい」という答えです。

そのころには人が自主性を発揮する必要などなく、
指揮官が「穴っ込め!」と言われたら、
何も考えずにとにかく突っ込んでいけばよかったのです。

戦争のようなもので、
「俺はそもそもこの戦争には嫌いなんだよ」
「この戦いのこの攻め方は、どうも間違っているのじゃないか」
などと言って行動していたら戦争にならないし、
すぐに負けてしまいます。

このように、
目的が一つで、
しかもそれが絶対正しい答えであることかわかっている場合には、
引っ張るリーダーシップがあればよいのです。

ところが昨今では、
多くの場合、細織の構成一人ひとりが専門的で細介化された、
しかも速いテンポで改革が進む仕事に対応しているため、
そのすべてをリーダーが把握することは
不可能です。

理解し、判断している時間的な余裕などもはやないのです。
リーダーに理解し、判断する能力がないのであれば、
引っ張っていくなどとうていできません。

今、あらゆる仕事に機動性が求められる時代になっています。
こうしたなかでは、典型的なピラミッド構造をもっている組織は、
情報の伝達と把握に時間と労力を浪費してしまいます。

そこに手間がかかってしまうため、
本質をつかみきれないままで判断し、
その結果、混乱と失敗を繰り返してしまいます。