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神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です
シドニーオリンピックのマラソン競技で金メダルをとった
高橋尚子選手と小出監督の関係は、
パートナーではあります。
上と下といしたという関係はありません。
互いに尊敬し合い、
一つの明確な目標に向かってともに進んでいく関係です。
コーチングにおけるパートナーの関係には、
力関係、上下関係があってはならないのです。
日本の組織では、
そうした関係づくりやコミュニケーションが
うまく働きません。
日本人はパートナーという言葉が好きですが、
相手をパートナーと呼びながらも
自分の所有物のように扱う傾向があります。
「コーチングは、
人が勝手に一生懸命に動き出すようになる技術だ」などと
思い込んで、コーチングを導入し、
反発されて失敗してしまう、というケースは、
枚挙に暇がありません。
パートナーシップという言葉の本当の意味と質を知らなけれぱ
コーチングは必ず失敗するので、
この点には十分注意しなければならないのです。
ですから、このベースとなる関係性を整えるまでは、
コーチングすることは避けたほうがよいと考えているのです。