ここあコテージ

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最終処分地にしたい村議たち

2012-02-10 14:11:19 | 日記
今日も寒波が日本列島を覆い尽くし、日本海側は大雪、太平洋側は晴れ(本当に晴れてますか?)。

青森はと言えば(詳しくは浪岡)、曇っていますが、時々うそのように晴れたりしています。でも、マイナス日で、つららからはしずくさえも落ちません。


さて、明日は2月11日、大震災から11ヶ月になるんですよね。
震災当初は、一年先など考えられなかったのに・・・。
今日から復興庁なるものが発足。東京に本拠地、盛岡、仙台、福島に支庁、八戸と茨城にも小さな拠点が置かれるそうですね。遅かったと思います。

同時に明日はちまたでは「建国記念の日」、でも、キリスト者にとっては「信教の自由を守る日」なのです。
この日は、全国のキリスト者や教会が、集会を開き、場合によってはデモ行進したりするのです。

それは、思想・信条の自由が今も、これからも守られるようにという訴えとともに、戦前・戦中の日本の誤った行動から、日本人のみならず、多くのアジア諸国の人々を苦しめ、様々な自由を奪った事に対しての反省も含めて(一部キリスト教会はそのことに手助けしてしまいました。)、こうしたことが二度と行われないように集い、祈り、行動します。


奇しくも同じ「11日」という数。そういえば、アメリカ同時多発テロも「11日」。
(あ、私はそれほど数にこだわるつもりはありませんが。)

大震災後、日本政府や東電、保安院や安全委員会のあり方、やり方が、まるで戦前・戦中のあり方、やり方と似通っているという批判が多く聞かれ、実際にそれを強く感じましたよね。露呈したというのか・・・。


さてさて、「虹の会ブログ」にも二回にわたって書いた「核燃半島」の記事。今回で最終回になりましたが、今回のは、あちらのブログでなく、こちらのブログにかいつまんで
書きますね。


ブログのタイトル通り、村議たち、つまり東通村と六ヶ所村の村議達は、「最終処分地」をそれぞれの村にしてほしいという願いがあったという記事でした。

知らない方の為に、原発を続ける以上、核のごみである「放射性廃棄物」が必ず出続けます。それを捨てる場所を「最終処分地」といいます。しかし、日本はまだ決定していません。

現在は北海道の幌延(札幌から北へ220キロ)にある深地層研究センターという所で、そこを最終処分地にできるかどうか研究しているのです。(NUMO(原子力発電環境整備機構)が行っています。)


記事に入ります。
「NUMOは平成20年半ばをめどに本格的な調査に入るとしていたが、・・・幌延町は最終処分場を受け入れないことを決めており、(青森の)三村知事も「青森が最終処分地になることはありえない」と繰り返す。

 一方、知事の発言とは裏腹に、県内には最終処分地の誘致に期待する声もある。
昨年10月、六ヶ所村の幹部が幌延町のセンターを視察。ある村議は「減原発で全国の原発が20基以下になれば、多額のコストがかかる再処理工場は政策云々ではなく、不要になる。日本原燃に雇用も経済も頼ってきた村にとって、代替になるのは最終処分しかない」と打ち明ける。

 この村議が「お互い、最終処分場誘致のライバルだと思っている」と、動向を気にするのが東通村だ。 
 原発4基体制を前提に村作りをしてきた東通村も、「新設は無理」とした野田政権の姿勢に揺れる。
 
 東通村の越前村長は、2007年1月、最終処分場についてこう述べた。「原発をもつ町村が誘致を見越していろんなことをしなければ。(村でも誘致について)議論すべきだ」。 村議会では勉強会も開いた。村議の一人は「議員も同じ気持ち」と振り返った。

 村長は現在、最終処分場について口を閉ざすが、この村議は「中間貯蔵や再処理施設がある県内で処分するのがいいという考えは、今でも議員の半分以上が持っている」と話した。

 「受け入れは絶対ない」とする県と、誘致を期待する声も根強い両村。昨夏に退職した蝦名・前副知事は「300年間の中間貯蔵」を提唱。「この案なら、両者の意見の違いが乗り越えられる」と話す。

 蝦名氏の案は、地下300メートルに高レベル廃棄物を300年間貯蔵するというもの。・・・蝦名氏が適地とするのが、六ヶ所村、東通村だ
地盤も地震の影響を受けにくい軟盤で地下貯蔵に適しているという。」


以上かいつまみました。

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それにしても、雇用と経済をあくまでも優先する村議達。私たちの知らないところで、県も認めない最終処分場をあえて望み、お互いの村を「ライバル」視とは、驚いた!!

そんなことでライバル視しなくても、これからの時代、エネルギーについてもっと勉強して、人間にも自然にも良い方法を取り入れる事に熱心になってほしいのに。

ライバル視ではなく、協力して、村も県もどうすれば人間や環境に適したものを取り入れられるか考えたら、おのずと雇用も創出され、経済も成長へ向かうのに。


蝦名前副知事の間違った認識にも驚きます。
原発や処分場に適した地なんか、この日本にはどこにもありませんから!!!
あきれてしまいます。

上に立つ人達に、もっと原発や地質、放射線のこと、正しい知識を得るために勉強してほしい、と私はつくづくこの頃思います。

北海道の函館市などが中心になって起こしている大間原発訴訟、これはかなりの時間がかかります。いや、時間をあえてかけます。
それは、裁判官たちにも、放射線や原発の事を、原告側が知識を示していかないと進まない訴訟だからだそう。つまり、裁判官も原発に関してはド素人だからですって。

そういえば、東通原発再稼働の県民説明会の時も、処分には何年かかるのかという質問に対して、事業関係者が「300年」と言っていたのを思い出しました。
前副知事も言う「300」年。まったく無根拠の数字。きっと教え込まされてきた数字でしょうね。

核のごみのお守りは、実に10万年、100万年ということくらい、ド素人の私たちでも知っています。


大阪では、原発を問う住民投票の署名が集まりました。そして、今東京都民による住民投票の署名があと少しで30万になろうとしています。
他県でもその動きが出始めました。

青森県民はどうでしょうか。
住民投票の署名集めが始まることを心から願います


ここあでした。

追伸

長くなり、読みづらいのをお許しくださいね。私も50過ぎて活字を見るのがえらいしんどくなりつつありますから、その気持ちわかります・・・。(だったら短くせい!という話ですよね。)