救いの扉に
裏口はありません
金品をやると言ったり
殊勝に反省しているという芝居をしたりしても
閉じてしまった扉は
二度とは開きません
なぜならそれは
閉じてしまったとたんに
もう扉ではなくなるからです
閉じてしまった入口は
もう永遠に消えてしまうのです
天使がひとり消えてしまったと同時に
その愛が消えてしまったからです
自己存在の真実を焚きあげ
人間の救いを立ち上げていた
その事業を行っていた
愛が消えてしまったのです
あなたがたは
どんなにがんばっても
その扉をくぐることはできません
泣いてもすかしても
ずるをやってくれる役人ややくざ者を探しても
もうどうにもなりません
不可能なことは
絶対に不可能だからです
あなたがたに残された道は
素直に自分の間違いを認め
神やその他の存在に謝るために
自己存在の中にある道標を見出し
それにしたがって
自ら真実の世界に帰っていくことです
列車が行ってしまった後の道を
自分の足で歩いていきなさい
あなたがたに残されたものは
もう自分しかない
近道を探して
謀略を図れば
また深い闇の中をさまようだけです
開かない扉を開けようとして
同じことを繰り返すだけなのです
自分の間違いを認め
もう帰っていきなさい
それが今どんなに苦しく
みじめなことに思えようとも
その苦しみの中に
自分を投げていきなさい
そうして初めて
あなたがたは
自己存在の真実の幸福を
知ることができるでしょう