月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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シャウラ・6

2016-09-22 04:18:23 | 詩集・瑠璃の籠

それはまるで
火のついた棒に
自らを刺されるようだと
女たちは言うのです

獣のような
我のない暴力に支配された
醜い男が
自分の体をつかんで
無理矢理土に押し付ける

臭い
熱い
苦い
のたうち回る
暴れても
叫んでも
そいつは無理矢理
自分を犯すのだ
そして
汚い体液で
自分を汚すのだ

嫌だと
何度叫んでも
男はそれをやめない
悪いことなのなら
全部だめにしてと言っても
男は誰も
それを表に立ってやろうとしないのです

女たちの味わってきた痛みを
男はもう無視してはなりません
同じ痛みと屈辱の中に
放り込まれる時になって
慌てて悔いても
何にもならない

女が味わってきた痛みを
男も存分に味わわねばならない
そして
暗がりに封じ込められる
ネズミのように
みじめで小さい
ものにならなければならないのです




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