神とのえにしの糸を断ち切って
おまえは遠く離れてゆく
この美しい愛の世界を
幻のようにつかみそこね
永遠の奈落へと落ちてゆく
何度も何度も
神は呼び戻そうとしてくださったに
おまえは最後まで答えなかった
すさまじい悪を積み重ね
この世を血と糞で汚しつくしても
まだ待っていてくださったものを
人を憎み神を憎み
悪いことばかりをして
自分だけをいいことにしてきた
そのためにあらゆるものを傷つけてきた
そして悔い改めをこう神の使いを
何度もあざ笑って追い返した
永遠の奈落とは
愛が何もない世界だ
おまえは愛を馬鹿にして
そんなものは馬鹿だと言い切ったのだから
もう愛の世界にいることはできない
冷たい虚無の風の吹く
何もない永遠の大地の上で
自分もまた何もないもののように
永遠に何もしないで
ぼんやりとしていなければならぬ
愛を否定するということは
そういうことなのだ
悪というものは
美しい愛のすべてを否定し
その虚無の岸辺に向かって
突っ走ることなのだ
もはや取り返しのつかないことになっても
おまえはまだ愛を馬鹿にする
そのおまえを
神はもう振り返らない
呼び戻す声に沈黙の鍵をかけ
もう出ていけと
悲しい声でおっしゃる