遠く去り行く者よ
神はおまえのために
もはや何をすることもない
すべての愛が過ぎ去ったのだ
目覚めと悔い改めの時を
万年の間待っていたが
おまえはとうとう最後まで
嘘をつきとおした
木の葉のように薄っぺらな
嘘の上に楼閣を建て
そこに永遠に住もうとした
これ以上待っていても
おまえは神に苦労をかけるばかりで
何もしはしない
ゆえに神はもう
おまえを見捨てるのだ
何もない
何もしないものが偉いというなら
本当にそうしているがよい
何もない永遠の大地の上で
自分を抱きしめながら
永遠に何もしないでいるがよい
馬鹿者よ
もはやすべての愛は過ぎ去った
おまえのための愛を
実行するものはだれもいない
それがすべての愛を馬鹿にした者の
ゆく世界なのだ