月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アダフェラ・3

2022-01-21 05:05:08 | 詩集・瑠璃の籠

間違ったことを平気でやるものには
あまりにも厳しい試練がやってくる

汚い顔を隠すために
天使の美貌を盗むものには
天使の試練がやってくる

愛が何もない荒野を
ただひとつの自分を信じ
おのれの愛を貫き通すことが
おまえにできるのか
馬鹿者よ

何も見えない暗黒の中を
人類の善と未来を信じ
おのれをかけて働くことが
おまえにできるのか
馬鹿者よ

何をしても誰にも理解されず
すべての敵とみなされ
冷たい仕打ちを受けても
ただひとりで耐え抜くことが
おまえにできるのか
馬鹿者よ

できるものならやってみよ
すさまじい豪雨を降らせてやる
行く手を暗黒に閉ざしてやる
ひとりで耐えてみせよ
乗り越えてみせよ
天使の顔をしているなら
できるはずだ

天使の美貌を盗むものには
天使の試練がやってくる
みごとにやってみせよ




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アルメイサン・7

2022-01-20 05:40:17 | 詩集・瑠璃の籠

あなたが自分のことしか考えられないのは
自分というものを馬鹿にしているからです

あなたは自分で自分を傷つけ続けている
その傷が痛くてたまらず
自分のことしか考えられないのです

動物的エゴに沈み込み
自分だけの幸せのために
人を食うようなことばかりしているのは
そのせいです
そしてそんな醜い自分が嫌でたまらず
また自分を馬鹿にして傷つける

そのような苦悩の地獄に陥った
自分を救うには
もう解脱しかありません
嘘の皮を脱ぎ捨て
本当の自分に目覚めるとき
人は自分を馬鹿にすることの愚かさに気づき
万年の苦悩から解放されるのです

人間の本来の姿は
まことに美しいものなのです
すばらしいことができる
すばらしいものなのです
それを馬鹿にして傷つけ続けているから
あなたは苦しいのだ
もうそれをやめなさい

やさしくドアノブを握り
それをゆっくりと回すような簡単なことで
解脱はできるのだ
それで失うものはあるが
得るもののほうがずっと大きい
それこそが
何もかもをやってゆける
すばらしい本当の自分自身なのです




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アルデバラン・56

2022-01-19 05:27:32 | 詩集・瑠璃の籠

目覚めかけている自分を
無理に眠らせ
苦い糞の沼の中に
自分を殺そうとするのか
愚か者よ

嘘と盗みで作った
幻の幸福の夢の中に
まだこもっていたいと
魂に生えてきた羽をちぎるのか
愚か者よ

逃げても逃げても
おまえはおまえから逃げられぬ
時満ちれば
さなぎが蝶に変わるように
自分の中から
本当の自分が目を覚ます

もう逃げるのはやめよ
糞につぶれた目を洗い
光を取り入れ
自分の本当の姿を見るのだ

何もかもが変わってゆく
感性が開き
魂の翼が伸び
みなぎる力のままに
神の大空を飛べる
すばらしい自分がいる

見よ
おまえは飛べるのだ
壊れた卵のような愚かな夢に
いつまでもこもろうとするでない
それはいらぬものだ
すべて捨てよ

大空がおまえを呼んでいる




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ゾスマ・57

2022-01-18 05:14:48 | 詩集・瑠璃の籠

今この世には
馬鹿が化けた偽物の天使が
あふれるほどたくさんいる
まるで質の悪い偽札のように
仮面だけの天使が乱造されている

馬鹿は天使が欲しいのだ
最高に美しいものになりたいのだ
そして愛をだまし愛をむさぼり
自分だけの幸福の牙城を
永遠に保障しようとするのだ
愚か者め

天使とは何か
それは愛の高みにのぼり
すべてを愛の光で照らそうと
すべてをやりはじめた美しい魂である

神の中に魂を投げ
清らかな翼を広げ
愛を侮辱する無明の魂に
挑戦し続ける永遠の戦士である

それを馬鹿は
その美しさだけを盗み
自分のエゴの付属物にして
永遠の堕落の中に飼い殺そうとするのだ
実に醜い

天使の仮面を偽造し
愛を侮辱するものは
すべて天使の敵だ
滅ぼしてくれよう

この世に真実の愛の天国を建設するため
天使は大いに働く
その手始めとして
偽物の天使を全部掃除する




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ベネトナシュ・21

2022-01-17 05:08:02 | 詩集・瑠璃の籠

蝶という生き物は
あまりにもすばらしい神の芸術です
それは魂の成長過程を模した
美しい神の愛の結晶なのです

彼らの生き方はどうでしょう
小さな卵から芋虫が生まれ
脱皮を繰り返しながら大きくなり
ついにはさなぎとなって
その殻をも脱ぎ捨てると
美しい翼が生え
風の中を飛ぶことができるようになる

霊魂というものの成長過程も
こういうものなのです
小さなころは貪欲に血を食べて大きくなり
ある程度大きくなると突然目覚め
自分というものの美しさを知り
自在に飛ぶことができるようになる

目覚めの時は
文字通り自分の生皮をはぐような
苦しみをも味わうが
それを終えるとすばらしい自分自身の翼が開く
あまりにも美しい自分になることができる

蝶という生き物は
この霊魂の成長過程をモデルにして
神が創りたもうたものなのです
だからわたしたちは言うことができる
さなぎの殻を脱ぎ捨てるように
嘘を脱ぎ捨てなさいと

神はこのように
太古の太古の昔から
その素晴らしい創造を通して
繰り返し教えてくださっていたのです
いずれはおまえたちも
この蝶のように魂が脱皮して
新たなものになるのだと




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ソル・28

2022-01-16 04:57:13 | 詩集・瑠璃の籠

目覚めなさい
人間の魂よ
もう世界は変わった
麗しい愛の真実は
太陽のように昇り
この世を照らしている

糞の沼のような
無明の夢に溺れている者たちよ
目覚めなさい
そこは人間の住むところではない

真実を見たくないと
閉じている目をこじ開け
光を取り入れなさい
それですべてがわかる

腐った幻の幸福を
抱いている手をちぎり捨て
さなぎの殻のように
馬鹿だった自分を脱ぎ捨てれば
飛び立つことのできる自分を
あなたは発見する

真実を見る目の中に
涙があふれかえる
なんと自分は美しいものなのか
なんと自分は素晴らしいものなのか
みなぎる力を感じ
あなたは愛のためにすべてをやっていきたくなるのだ

それは魂の永遠の快楽だ
すばらしい自分自身
それこそが永遠の天国なのだ
目覚めるだけで
世界のすべてが変わる

目覚めなさい
人間の魂よ
麗しい愛の真実は
世界を照らしている




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アルギエバ・54

2022-01-15 05:00:18 | 詩集・瑠璃の籠

すさまじい暗黒の嵐は終わり
清浄な朝がやってくる

光の中に
人は新たな自分を発見し
その美しさ すばらしさに
魂の産声を上げる

自分は愛であったのだ
迷いの闇の嵐の中を
黄金の骨で耐え抜いた
すばらしいものであったのだ

真裸の真正直な自分こそが
あまりにも美しい真実なのだ
ここからすべてをやっていくことができる
なんと自分はよきものなのか
愛にあふれ
勇気がみなぎり
すばらしいことをやろうとしている

あほうであった自分を
さなぎの殻のように脱ぎ捨て
飛べ 人類よ
今こそ
おまえたちはすばらしい

すばらしい神の創られた
すばらしい人間の真価を
あらゆるところで試してくるのだ

試練の雨をあび
苦難の山をのぼれ
その身の内に燃える愛さえあれば
乗り越えることができる

この世に
黄金の愛の国を打ち立てるために
すべてをやっていくのだ




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ヴィンデミアトリックス・62

2022-01-14 05:26:38 | 詩集・瑠璃の籠

薄汚い嘘の仮面をかぶり
偽物の自分を生きながら
進化した人間の真似をして
実にいい人間であるかのような芝居をして
世間をだまそうとするでない

あほうは
美しいものや良いものを見ると
途端に馬鹿な真似をしたがる
見栄えや口を盗んで
そのものに化けたがる
自分があまりにいやなのだ

自分をいやがって
他人になりたがる馬鹿が
自分を正しく背負い
すばらしい自分自身となったものの真似をして
本当の自分はすばらしいなどという
それはあまりに滑稽な猿真似だ
何もわかってはいない

人間の段階が進んで
すばらしい自分自身というものが
よいということになれば
馬鹿はとんでもない嘘で
それになろうとするのだ
あほうよ

本当の自分自身というものは
嘘のない真正直な自分だ
本当にすばらしい自分自身になりたいのなら
その滑稽な嘘の仮面を
自らはぎとらねばならぬ
盗みで作った虚栄の城を
すべて崩さねばならぬ

試練を乗り越え
生まれ変わったものとして立ち
すべてを本当の自分でやりだすもの
そうなって初めて
おまえは自分はすばらしいと言える

いい加減に
そのばかばかしい芝居をやめよ
嘘で生きていながら
内部に常に虚無の風を感じながら
本当の自分の幸せを勝ち取ったものであるかのような
空しい芝居をやめよ

本当の自分自身は
おまえの背中に張り付いている
決して振り向かなかった後ろを振り向き
半身をちぎるように嘘を脱ぎ捨て
すべてを認め
本当の本当の自分に帰りなさい




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アンドロメダ・35

2022-01-13 05:27:24 | 詩集・瑠璃の籠

嵐の夜は明け
清浄なる朝がやってくる

自己存在の目覚めは
そういう風にしてやってくる

悩み 迷い 苦しんできた
暗黒の日々を脱ぎ捨て
人はひとりの美しい自分となる

あまりにも長い
忍耐の日々であった
自分を見失い
悪に迷った人間の
暴虐の日々は
永遠に続くかと思われた

しかし人類はとうとう目覚めた
その美しい歓喜の産声を聞き
神は大いに喜ぶ
これからすべてが始まると

晴れ渡った空のように
美しい自分の心を見よ
それが自分自身だ
神が創った
本当の人間だ
愛に満ちている
素晴らしいだろう

ゆけ 子らよ
すべてはおまえたちから始まる
美しい心の神の命ずるまま
永遠の愛に向かって
あらゆることをやってゆくのだ




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スコルピウス・23

2022-01-12 05:21:51 | 詩集・瑠璃の籠

愛し合え
愛し合え
この世のすべてのものに
美しい愛を注げ

逃げることのできない
自分の自分を愛し
すべての孤独な魂を
愛に導け

愛すれば愛するほど
この世はすばらしくなる
愛の中にすべての魂は結ばれ
この世に永遠の楽土が成立する

すばらしい自分自身よ
心を神に浸し
愛の命ずるままに
その身を神にささげよ
世界の幸福のために
すべてをやるのだ

行く道には
幾多の試練があるだろう
だがやってゆくのだ
乗り越えられる自分の力が
おまえを至高の喜びに導く

愛し合え
愛し合え
この世のすべてのものに
美しい愛を注げ

そうすればおまえは
美しい愛の塊となり
この世を照らす
一筋の光となるだろう




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