4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

ストックホルム~ヘルシンキ シリヤライン 詳細編

2007-08-05 22:55:00 | 旅行記
今日はシリヤラインの中での話です。

乗船すると入り口の所で写真を撮られます。サンリオピューロランドのキティちゃんばりにイマイチのムーミンもお出迎えです・・。

シリヤラインは12階建てで、7階がプロムナードと呼ばれる船の玄関になっていて、いくつかのレストランや、免税店、ゲームセンター、カジノやディスコなんかがあります。
私たちの部屋は9階で、部屋に入るまで相部屋なのかドキドキしていましたが、エキストラベットのついた海側の二人部屋で、シャワートイレ付き。快適そのものです。
荷物を置くと早速、船内の探検開始。
プロムナードの下、6階は更に大きな免税店(殆ど食品関係)とレストランが数種類。その更に下は駐車場と客室。8階から上は客室になっていて、デッキは12階。(客室もあり)子供用のプールや、クラブもあります。

出航前、デッキに並んだテーブルや椅子は既に満席。私たちも天気に恵まれたことを感謝しながら、バーカウンターで飲み物を購入。船の中は、ユーロ(フィンランド)もクローナ(スウェーデン)も使えます。私は、早速ロングジンというガイドブックに載っていたジンを使ったカクテルを買い求めました。ブルーの缶が涼しげでかわいい、飲み易いカクテルでした。

船尾に立ち、出航の準備万端。で、初めての船の旅。出航を思い切り浸りたかったのに、隣にいた中国人女性が振り回す一眼レフカメラがたえず視界に入りまるで集中できません

何はともあれ、出航。サヨナラ~スウェーデン。

ということで、暫くはデッキ2階の椅子に座って、光と景色を楽しみました。
そうそう、自分がどれだけ船酔いするかわからなかったので、念のため、酔い止めを持参し、服用したのですが、睡眠効果が強すぎてかなりつらかったです。でも一緒に乗船した友達は船酔いしやすい性質ですが、薬は服用せず平気だったので、こうゆう大きな船なら飲まなくても絶対平気だったと思います。

夕食は、手頃なレストランで、ソーセージとビール。
免税店は、ムーミングッズや、マリメッコ製品が充実。
特にムーミンのコップは、11ユーロでここで買うのが断然お得だったので、買えばよかったと後悔。フィンランド国内や、空港では14ユーロでした。(これは日本とほぼ変わらない値段です、特に今の円安状態だと)

食品関連の免税店では、皆が狂ったようにお酒をケース買いしているのに目を見張りました。最初は、ここで飲むのかなあ???と思ったのですが、そんなわけはなく、税のかからないここで大量買いしたまでのことだったのですが。それにしても、本当に凄い量を皆買って行ってました。ちなみに、船の中、動いていないようでやっぱり動いてるんだなあと感じさせられたのは、瓶類の微細な揺れ。映画タイタニックで見たような光景。


酔い止めのせいでかなりキテタのですが、こんな楽しい状況で、まだまだ寝れるわけないということで、ディスコに行きました。なんか一昔前のアメリカ映画に出てきそうな生バンドが懐メロを演奏し、下は3歳くらい~上は60代くらいまでの人たちが皆思い思いのダンスを楽しんでいます。それを飽きることなく眺めながら、唯一、日本人に生まれて残念に思うことはこういったダンスが自然に出来ないことだなあ、とつくづく思いました。私はクラブはうるさくて好きじゃないし、日常生活そんなに踊ったりする機会なんてないけれど、こんな時踊れたらどんなに気持ちいいだろうと羨ましくなります。だって、子供の頃の盆踊り大好きだったし

欧米の人たちって、子供の頃からこうやって自然にダンスすることに慣れ親しんでるみたいだから、いざ踊る時の気恥ずかしさや、身構えた気持ちがないからいいですね。日本人ももっと自然に踊れるようになったらいいのになあ。。。


音楽を聴きながら、船首に廻ると、外は雨が降っていました。夜と海と窓をたたく雨粒と遠くにぼんやりと光る外灯と。全てが幻想的で眩暈がしそうなくらいステキな夜でした。

最後にもう一度デッキに出て、(凍えるほど寒い)船が夜の海につける波の跡を見ていたら、よく人生を航海に喩えていう人の意味がわかった気がしてきました。

船が辿る道筋が、人生なら、たとえ生きている今が激しくつらくても、過ぎ去ってみると、そこにはだた静かな海だけが残ります。あれほど激しく吹き散らした波を難なく飲み込んでしまえる力強く優しい腕が。

なんてことを話し合いながら、部屋へ。シャワーを浴びて、ベットに入ったらあっという間に朝でした。

もうちょっと、楽しみたかったんだけどな・・

なにはともあれ、船の旅は最高なのでした。

いつか飛鳥にも乗ってみたいなあ。宝くじが当たるようなことがあればね~










花火遍歴

2007-08-05 01:41:03 | とりとめもない話
先週のことになりますが、奥多摩に鱒釣りに行った後、車でたまたま立川に立ち寄りました。立川で特に何をするわけでもなかったけど、1年くらい前に“アドマチック天国”で立川特集をしていた時に美味しそうなスウィーツのお店をやっていたので、最近むしょうにガトーショコラ(ゆる~くて甘さ控えめの生クリーム付き)が食べたくて仕方ない私としては、まるで確信のないそのお店に偶然でも行けたらいいなあと思って、降りたのです。そしたら駅周辺、浴衣の女の子たちがいっぱい目に飛び込んでくる。もしかして、花火!?昭和記念公園か??

ということで、せっかくなので今年最初の花火を見に、伊勢丹でとりあえずどうしても食べたかったケーキを買い、(希望のガトーショコラではなく、アップルマンゴーミルフィーユとイタリア風モンブラン)他にも手羽先などいろいろ試食を重ねつつ、人の波に乗って会場へ。

昭和記念公園の花火大会は2度目にして初めてで、8年前くらいに張り切って浴衣を着て出かけた時は、公園の直前でバケツの水をひっくり返したような雨に遭い、全身搾れる程濡れてしまったので、花火はないだろうと泣く泣く新宿に戻って、カラオケに行ったのでした。(その後、予想に反して花火は行われたそう)なので、あの時のリベンジとばかりに既にギュウギュウに人で詰まった芝生のほんの片隅に席を確保したのですが。

肝心の花火キレイだった筈なのになんとなく・・心に響かなくなってきたような??


思えば、最近毎年夏になると、最低2回は花火を見に行っている私。
いくら今年初とはいえ、これってまるで消化試合みたいだと気がついた。
花火との、でもあるし、夏の行事とのでもある。


私が最初に見に行った花火は、中学1年の時に親に連れられていった鎌倉の花火大会。昼間そこで泳いだ後の特等席で見た花火は、本当に感動。あれは、何かを見て最も感動したうちのひとつに入るくらい、びっくりした。見惚れた。夜のひたすら黒々と見える海の中に落ちる花火の雫とか、波の音とか全部に。

今、あれほどの感動の気持ちを花火に対して持てない。
とりあえず、夏だし、今年も行っとく?って程度の軽い気持ち。

それでも、花火を見に行ったシチュエーションなんかはそれぞれかなり鮮明に記憶している。

初めての彼と行った隅田川の花火大会や、冬の花火がどうしても見てみたくて、当時好きだった男の子をしつこく誘って、体良く断られたこと。大雪が降った日にディズニーランドに行って、そんな天候で諦めていた花火が上がって、嬉しくて涙した友達をネタにして笑ったこと。あまりいい場所からは見れなかったけど、妙にキレイだった荒川の花火と走り去る電車の灯り。

消化試合になったつもりでも、やっぱりどこか忘れないものなのかな?
そうだといいな、と思いつつ今年ももう一回、玉川の花火大会に行ってきます