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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

ガングリオン 世界一幸せな女 それから緑の山手線

2013-10-26 00:17:17 | とりとめもない話
9月半ばに幼稚園のママ友たちとふとちょっとした怖い話になって、ずっと前に見た映画に映っていた幽霊の話をして、家に帰ってふと足の親指の付け根に目をやると、それは出来ていた。

まるで足の指に出来たオタフクみたいな出来物。虫に刺されたにしては痒みも痛みもなく、ただただ不気味にでっかくそこにある。
すぐに皮膚科に駆け込もうかとも思ったけど、ちょうどその場にいた母に、「何かの虫に刺されただけだから、そんなんでわざわざ行ってなくていいよ。」と一掃され、気になりつつも放置すること一か月以上。痛くも痒くもないからつい忘れてしまいがちなんだけど、ふとした時に目に入るそれは、まるで憑き物みたいな出来物。タタリかなあ、、、なんて考えたりもしてて。


そして今週やっと重い腰をあげて近所の皮膚科へ。
8割方そこで解決するかと思っていたから、先生がその出来物を見るなり、深刻そうな表情で、これは外科的手術も必要になるかもしれないからと大きな病院への紹介状を書いてよこしたことには・・・・・。

道々、何か大きな病気の始まりなんじゃないかと不安になり、くら~い気持ちに。


家に帰って早速予約を取り、その夜、何となく怖くて調べるのも憚っていた出来物をネットで検索。イボ、水イボではないと思いながら、ぶち当たったのがこれ、ガングリオン。

ガングリオンといえば、、むか~し、中学か高校生の頃、痩せてる子の腕の骨が際立ってボコって出てるのを見つけた友達が、「それガングリオンじゃない??」とか言って、「ガングリオンって何??!」とかそんな話題で盛り上がったことがあったような。。。



ネットには、親切に画像もたくさん載っていて、見るからになんだか同じ匂い~。

霧雨降りしきる中、今日の午後、大きな病院で川上弘美の短編を読みながら待っているとお腹が空いてきて。電子掲示板の順番的を見ててもまだまだ長くかかりそうだったので病院の売店に行って、待合室で食べててもおかしくなさそうな、腹持ちするものを探した結果が、カロリーメイトのフルーツ味。
ところが、実際夕方の待合室でこれを一人齧っていると、こんな自分が自分でもすごく滑稽に思えて。でも一人だから構うもんかと思ってパクパク食べてしまった。久しぶりのカロリーメイトはとっても美味しかった。

そして診察の結果は、やっぱりガングリオンで、注射針を使って中の液体を抜きました。チクっと結構痛かったけど、一か月ぶりに正常に戻った私の親指の付け根の美しいこと。

本当に本当にほっとしました。

ただ、これ再発しやすいとのことで、また出来たらこの方法で抜くことになるそうです。原因はよく解明されてないみたいで。外科手術で袋ごと採れば再発もないそうですが、やっぱり切るので歩き方なんかにちょっと支障が出たりするかもしれないとのことで手術の方はやめました。



帰り道、本当に安心して、今度は自分は今世界一幸せな女だなあと、注射針が痛かったので大袈裟にもちょっと足をびっこして歩きながら思いました。


そして、電車を待っていた駅では本当に久しぶりに緑の山手線が目の前に停まり、いつもの電車と比べてなんて綺麗なんだろうと感激して乗り込むも、反対方向で・・。次の駅でいつもの味気ない山手線に乗り換え帰宅の途に着きました。