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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

『若い読者のための短編小説案内』を読んで

2017-02-27 17:00:09 | 私の読書日記
三学期始まってから、外は寒いので、普段より特別な場所にはあまり行かない毎日。



☆『若い読者のための短編小説案内』村上春樹を読んだ。

タイトル通り、村上春樹が日本の短編小説家6人の作品を紹介してくれている本。

私にとっては、吉行淳之介(名前を知ってるだけ)以外、まるで知らない作家ばかりだったけれど、この本を読んで、どの作者の本も読んでみたくなったし、知らなかった読書の醍醐味を教えてくれる。

この本、はっきりいって、めちゃくちゃ面白かった。大学で文学を学ぶということを初めてしてみたくなった。手始めに、早速、吉行淳之介作品集を借りて読んでみた。もし、この本を読む前に手に取ったなら、記憶にも残らなかったような短編だったのに、解説を聞いてから読んで、読み終わってから再び解説を読む。ここで紹介される作家たちの作品は、絵の世界でいったら、抽象画なんだなあと思う。こういう本の読み方があるって、今まで知らなかった。読書の愉しみとはこういうことなのかと思った。

紹介されているのは、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三、丸谷才一、長谷川四郎、いずれも第2次世界大戦後に文壇に登場した「第3の新人」と呼ばれる作家たちだそうです。

話はそれるけど、今の私のちょっとした疑問。
なぜ昔の作家は皆せっかく大学に入ったのに、ろくに通わないでフェイドアウトした人が多いんだろう。

時代が今ならまだわかる、誰だって大学に行ける時代だし。でも、戦後間もないその時代、高校はおろか、まだまだ大学に行く人なんてとても少なかったのに、いくらいい家庭に生まれたとはいえ、親に出してもらった学費を無駄にするようなこと、と毎回作家のプロフィールを読むたび不愉快に思ってしまう。

時代が変わって、彼らが現代に生きていたら、きっと筆一本じゃ、純粋に文学だけじゃ食べていけず、どうしただろうと思う。誰でも何でも発表出来る時代に、それでも彼らは放埓に生きただろうか??

お雛様飾りました!

2017-02-27 16:16:03 | わたし的育児日記


今年は、実家のお雛様を子供たちと一緒に飾ることにしました。

私が生まれた時に祖父が買ってくれたお雛様。

今年は骨組みの一部が錆々に。

そおっと扱わないと、お雛様の髪がポロっと取れたり、手が外れたり。でも何とか毎年欠かさず出してる。

ここ数年母にお願いしていたけど、さすがに気が引けてきた

子供たちも、飾られた完成品を見るより、一から飾ることに興味津々。二人で競うように飾った。

完成したお雛様を前に充実感を憶える。

これは毎年恒例の行事にしよう。

飾るのだけじゃなく、片づけもちゃんとしなくちゃいけないね。