五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

源氏物語~その七

2009年05月15日 | 第2章 五感と体感
源氏物語を読んでいると、時間の観念がよく分からなくなることがあります。

平安の貴族は、朝食が朝10時、夕食が午後16時頃、と何かの本に書いてありました。

ということは、職務に就く時間というのは、だいたいその食事の間ということでしょうか?

それからプライベートな時間を持つことができたとしたら、遠出はできる、ということです。

京都の街も狭いとはいいながらも歩いてみると、結構広さを感じます。

牛車の速度は一体時速どのくらいだったのでしょう。。。
馬を走らせて移動するということは特別だったようです。

物語に登場する三千院あたりの小野の里や、六条の御息所が滞在した嵯峨野の野宮、そういえば、明石の君も嵯峨野でした。病にかかった光源氏が祈祷のために行った鞍馬。そこで紫の上と出会います。ほんとうに山深いところです。

光源氏無き後の宇治十帖は、愛しい人を想って馬を出す匂いの君に、物語で初めて、現代の時間感覚に似たようなものを感じます。

牛車の速度と24時間。

馬を走らせる24時間。

新幹線で移動し、飛行機で移動する私たちの24時間。

24時間という一日のくくりをどんな感情で過ごすかは、どんな行動をしたかよりも、大切なことかもしれません。

いろいろと考えさせられる源氏物語。

これからも一層、深みにはまることを予想し、勉強会を楽しみます。

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