五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

感情移入と表現の美

2011年12月29日 | 第2章 五感と体感




Bon Noel!↑Paris

遅ればせながら物凄く気になっていた映画「ブラックスワン」をようやく観ました。

ナタリーコールマンが「白鳥と黒鳥」可憐な少女から悪魔的な女の二役を舞台で演じるバレリーナを演じています。

芸術家として一人のナレリーナが舞台に臨む「精神的成長」と「感情移入」を表現している映画です。

映画を観ながら、狂気と芸術を考えていました。

ゴッホにしてもムンクにしても、草間弥生さんにしても、出来あがった作品を観て、狂気と芸術は紙一重だと思う事はしばしばあります。
でも、狂気という錯乱の中では絵は描けないし、音楽も奏でられないし、舞台で舞う事もできないのです。
芸術家は芸術、つまり表現の中で自己統合しています。他者がどう思おうと自分が統合されていなければ画一的な個性としての表現は生まれないからです。

舞台にしても美術にしても、表現される画一的な個性の美は、孤独と修練と気付きをひたすら繰り返し、螺旋状が上がったり下がったりしながらそれでも上に昇っていくのが自己統合した人の表現だと思うのです。螺旋状が下がったままであったとしたら多分表現を生みだすことはできないはずです。

プリマの「完璧」という言葉は、果たして相応しかったのか否か、ちょっぴり考えさせられた映画した。

でも、美を追求しようとする表現者の孤独や嫉妬や恐怖の感情は、私自身感情移入させていただきました。

年末の忙しい時期に、まどろっこしい映画を観るのも私の防衛機制「逃避」のひとつ、かも^^;

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