五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

求めること求めないこと

2012年09月03日 | 第2章 五感と体感
一昨日から昨日にかけて、久しぶりに雨に洗われ、外がきれいになったように思います。

辻邦生の西行花伝を読みながら自分の重ねてきた年齢とともに、要るもの要らないものを分別する力が多少は備わってきた自分を感じています。

自分の心の中に在る記憶が、豊かであればあるほど、要るものは少なくなってくるようにも思います。
満たされていない自分の渇きが、次から次へと求めることに繋がるのですが、自分を満たしているものと満たそうとしているものの合致が、上手いこといっていればいっているほど、求めるものへの程合いが身の丈になっていくようにも思うのです。

私自身、求めないで生きるには、生きているうちは無理だと思いますが、求めるものの程合いを自分で測ることができるようになると、いずれ求めることと求めないことが互いにぴたりと合わさることが可能になる日が来るように思います。

西行の歌にある財産や権力をこえた「ちから」が裏打ちされていることの意味が、私の中で納得いく形で理解しつつあるようにも感じています。

「求めること求めないこと」
息を吐く事から始めると、自然と息が身体に吸い込まれていくあの感覚に近いことが、今私が精一杯言語化できる体感的表現です。

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