悩み深い人が第三者のことを持ち出す場合、話題にしている人物よりも、その話題を持ち出したいその人の感情に焦点をあててみると、人の話に巻き込まれないコツが見えてくるようです。
聴き方が上手くないと、その第三者の話題にどんどん巻き込まれていき、聴いている本人が自他混合に陥っていきます。
第三者の心配事よりもその人の不安感に焦点付けして聴いていくことは、やはり傾聴の訓練を積んでこそ出来得るものかもしれません。
その人が話題にするモチーフの背景を素直に聴き取るにしても、聴いている本人の概念が自分というフィルターを通して聴いていることも受容しながら聴いていかないと、とんでもない解釈へと向かっていきかねません。
相手の話題の背景にある不安感を聴くことができてこそ傾聴と云えるように思います。
あなたと私の不安の領域が交じった状態を分けながら傾聴していかないと、聴いている本人が自分の不安感が湧き出す傾向と重なってしまうのです。
だからこそ、傾聴する側の不安感の傾向や心の中にある未解決な事柄を受容しておかないと、似たような事例や感情の明度に出合うと、どんどんと自他混合が起きてしまいます。
第三者のの話題になったら「この人自身、何が不安なんだろう」と自分に問い、意識的に自分自身が正中線を正すこともコツかもしれません。
日々、精進です。
☆☆ ☆☆
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