五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

違和感と原初感情

2014年11月11日 | 第2章 五感と体感
自分が正しいことだと思っていたことがふとしたきっかけで違和感を感じ出すことがあります。

家庭の環境
学校の環境
社会の環境
時代性という環境
生まれて育った国の総体的な環境

人はいろいろな環境の中で「思考・感情・行動」の元となる概念が育まれていきます。
個人に備わった個性に、生まれてから今日までに色々と加えられて自分の個性として成されていきます。

家庭環境で育まれた考え方を携えて子供達は幼稚園や保育園、そして小学校、中学校、高校という環境に身を置いていきます。
家庭で育まれてきたことが外部の環境と触れることで本人の思考と比較し、新たな概念を取り込みながら、自分の個性を再構築したり強化していくことは、誰しもが経験していることです。

環境に適応していくには、環境に適応できるような心の余裕があることが理想的ですが、心の余裕を持ちなさいと言ったところで、直ぐに適応できるものではありません。かえって、新しい環境に違和感を感じることはむしろ健全な証拠でありましょう。新たな環境に身を置く自分に緊張や違和感があって当然のことでしょう。

違和感や緊張が互いの対話のモチーフになりながら、人は固定された環境の中で塩梅良い自分を見つけ出していくのだと思います。

それを「成長」や「適応」という言葉で表わすこともありましょうし、「折り合いをつける」という言葉が相応しい事もありましょう。

自分と他者は、生んだ親も違うし、育った環境も違います。

他者との違和感を感じた時、真っ先にその概念が浮かぶようになればしめたものでしょうが、大抵の場合、自分が湧き出す違和感が他者批判へと繋がることも人の傾向であり、太古の昔から人が生き延びる為の術であったのだと思うのです。
違和感は、原初感情「怖い・怖くない」から芽生えてくるもので、人の生命を守るための大事な感情です。

縄文の暮らしに想いを馳せると、その頃の人々は原初感情にもっと敏感で、生き延びる為に逃げたり共存したりする知恵が、もっとわかり易かったのかもしれない、とも思ったり。。。

情報が多く、出会う人も無限大である現代人は、自分の違和感の扉が自由に閉じたり開いたりできるような訓練も生きている私達の課題であるように思います。


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第29回 正麩糊で仕立てた表装・表導会表装作品展「50展(ごうまるてん)」11月9日~15日土曜日
有楽町 交通会館ギャラリー1F「パールルーム」にて開催中。

お近くに行かれましたら、ふらりとお寄りくださいませ。
私は、お江戸日本橋の浮世絵を掛け軸にいたしました。


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