五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

河鍋暁斎展で足るを知る

2021年02月06日 | 第2章 五感と体感





東京ステーションギャラリーから東京駅前の風景を撮る☆

河鍋暁斎展で足るを知る   2021年2月6日

2月に入り、
ようやく新たな事に取り掛かることの
ペースが掴めてきました。
絡まった糸のような気分では
新たな空気が身体に取り込めません。
暦とは不思議なもので、
立春を迎えると
身体の空気と外の空気が上手く入れ替わるような
体感を覚えます。

俄然読書の速度が早まり、
読解力も深まるような感じとなり、
表装作業の段取りやイメージも
同じところをぐるぐる巡るというのではなく、
展開が想像できる状態になります。
結局、凡人である私は、
どんな環境でも変わらずに制作したり
思索したりすることが、出来ているわけではないのです。

先日河鍋暁斎の下絵を中心とした展覧会を観ました。
(東京ステーションギャラリー2月7日まで)
押し寄せる波のように描く情動の湧く
暁斎の仕事ぶりに強く心を動かされました。
理想と現実のギャップを理想に到達させるための
執拗さががあるかないかで、凡人か達人に
分けられるのかもしれませんが、
理想という世界に
普遍的な真善美が備わってなくては、
多分、人々の心を感動へと導くことはできないでしょう。
ひょっとしたら
理想の領域の想像力は、
彼に天が与えた賜物なのかもしれません。



仕上りの形に近づけるための
渾身の努力がどんなものかは、
イチローのような
スポーツ選手を見ていると
よくわかる事です。

私自身の理想の形とは何か。
と自問自答するや、
どう考えても凡人どまりの
生涯を送ること間違いなしなので、
身の丈を知りながら、
見据える先に、微かな美が
見えればそれでいいと、
心に留めつつ、日々精進したいものだ、、、
と、観念するのでありました。

渾身の一作をいくつも生み出し続けた
暁斎に天晴。
日本の宝です。

今回の河鍋暁斎展は、
本来は海外で開催する予定だったそうです。
それが叶わず、東京ステーションギャラリーでの
展覧会となりました。
日本で、日本人がこの展覧会を
堪能できたことは、とても幸運な事だったと思います。
有難い展覧会に感謝。







講座予定


目黒カルチャースクール
第1金曜日
2021年3月5日
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
第3金曜日
2021 2月19日
13:00~15:00
11月はNPOキュール15周年記念展のためお休みです。
ご注意ください。
  

綾子塾「生き甲斐の心理学」 
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2021年2月9日第4回(第2火曜日)  
(綾子塾は、限定メンバー制)

③越乃生き甲斐の心理学 
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2021 2月25日(第4木曜日) 
 

紅葉坂植村勉強会
場所:横浜桜木町婦人会館
日程:2021年3月2日火曜日



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