裂を楽しむ 2024年11月22日
予定がキャンセルとなり、ぽっかりと一日空いたおかげで、
五島美術館で開催中の「古裂賞玩」と新宿三丁目の伊勢丹三越本館6階で個展開催中の松本里美さんの銅版画個展をゆっくりと観覧することができました。
鑑賞に制限なき時間を与えられたおかげで、思う存分「裂」に浸りました。
服の布地、表装の裂、ソファの生地にテーブルクロス等、
長年布選びには拘ってきたものの、
自分が買うことのできる金額の範囲には制限があり、
博物館や美術館、骨董屋での鑑賞で我慢しつつも、
ずいぶん贅沢はしてきたと思います。
折しも、源氏物語の玉葛や初音の中に登場する
着物に誂えるための反物選びや
それぞれの姫君の暮らし方や、家の調度品の好み等を
改めて熟読した後のせいか、
このところ、裂地を楽しむことに拍車がかかっていました。
五島美術館では、江戸時代に作られた名物裂の手鑑(厚紙の折帖に貼りこんだ作品集のこと)
を中心に数多く出展し、名物裂でしつらえた表装に裂の意味と説明を詳細に説明を付けて出展しています。
表装を手掛けるものにとっては、このような展覧会は珍しく、今まで知らなかった裂の出所等も知ることができ、とても勉強になりました。
雨模様だったため、人のまばらな展示会場であり、大変ありがたかったです。
お天気良いとマダムグループが多くなるので雨の展覧会はねらい目です(笑)。
そして、
次は、伊勢丹三越で開催中の「銅版画 松本里美展」へ。
18世紀、ドイツ出身のプリント技師によってフランスのヴェルサイユ近郊の村ジュイ アン ジョアスの工場で生産された西洋更紗トワル ド ジュイ(ジュイの布)をモチーフにした作品がいくつかあり、そこから更紗の話題が深まり、
松本さんの豊富な語りから私の脳内の点と点が繋がり出し、帰宅してからも関連の本を読み直しました。
布の話題はキリがありませんが、
好きだからこそ、表装や能が永遠に楽しいと思うのです。
染織の様子を描いたドワルドジュイ
2018年にParisで購入したプリントした
トワルドジュイ柄
まだまだ知の探究は続きそうです。
美術館展示と似ている更紗を持っていることに気付きました。
今回の五島美術館のカタログ 左
日本画家畠中光亮先生の「インドの染織」 中
2016年bunkamuraでの展覧会「ドワルドジュイ」のカタログ 右
●講座予定●
講座スケジュール
①
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2024年 12月6日(金)
13:00-15:00
②
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2024年
11月29日㈮
12月はお休み
13:00-15:00
②
あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2024年12月10日㈫
(綾子塾は、限定メンバー制)
③
メンバー制勉強会
月組 2024 12月23日㈪
星組 2024 12月8日㈰
④
9月27日~29日あやの会
宝塚講座 メンバー制 終了
2025年9月26日~28日予定
○○○○
ユースフルライフ研究所の講座日程
通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2024年11月28日㈭
★植村先生の講座
1町田勉強会「会員限定」
日程:2024年第1週12月3日㈫
2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2024年11月19日火曜日
トランジット65号も応援中。