五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

棚から落とす牡丹餅

2013年05月29日 | 第2章 五感と体感
「棚から牡丹餅」ということわざがあります。

確かに、偶然に得した経験は少ないけれどあるにはあります。そのような時に「棚から牡丹餅」と口にしたりします。

インドでは「人は成りたい人に成る」ということわざがあるそうですが、半世紀生きてみると、なるほどそうだなぁ~と、感じます。

遠い将来にしても近い将来にしても、「こう成りたいなぁ。。。」と、願っていると、それを掴むことはよほど夢のような話でない限り、案外叶っているのです。

目標を設定すると人は努力を意識的にしていきます。目標がなければ、進み方は闇雲です。遠い彼方の目標であっても「自分はこうありたい」と願っていると、自分の行動もそれに沿ったものになっていきます。

そうしていくと、無理やり棚から牡丹餅を落とすのではなく、程好い加減で牡丹餅が棚から落ちてくるのです。

目標を直接掴みとる努力も必要でしょうが、目標の手前あたりでコテの力を使うほうがすんなりいくことも多いように思います。

掛け軸制作で、裏打ちした紙や裂を剥がす時、ヘラの力加減が、まさにその事をさしているかもしれません。剥がす場所にヘラ先を置きそこに力を入れても上手く剥がすことはできません。でもヘラの腹あたりに程よく力を溜めて、ヘラ先を当てると簡単に剥がれます。

耳にタコができそうな言葉でしょうが、目標設定は自分の行動を変えていきます。でも、その目標設定と自分の行動が噛み合わないと、牡丹餅は違う方向に落ちてしまいます。

自分の目標への進み方は、コテ先に力が入りすぎていないか、時々自分の力の配分を考えてみる余裕も欲しいものです。

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